「規則」という言葉を調べてみた。
1.行為や事務手続きなどが、それに基づいて行われるように定めた事柄。決まり。「―を守る」「―ずくめ」「就業―」
デジタル大辞泉(小学館)
2.物事の秩序。
平たく言えば…守らなきゃダメだよね!ってことだろう。聞いてるか?木村さんよぅ…。
小悪党?ぱんちゃん復帰戦は前座だった
昨年末、世紀の一戦『武尊vs那須川天心』のサイン入りポスターを偽造しネットオークションに出品して、逮捕されたキックボクサー・ぱんちゃん璃奈。何度も投資詐欺にあい、怪我で試合もできずお金に困窮した末の過ちだったようだ。
被害者との和解が大きな原動力となったのか、エキシビジョンという形ではあるが早くも復帰戦が行われた。
この件に関しては「早すぎるだろ!」「金に困って詐欺した人がさ、ファイトマネーを寄付しますとか…意味わからん」など否定的な意見が散見。私としては格闘家な以上、復帰は早いに越したことはないと肯定的だし、ファイトマネーに関してはネットの意見に賛成である。お金は大事よ!
とにかく、彼女の復帰戦が3月5日の『MAROOMS presents KNOCK OUT 2023 SUPER BOUT “BLAZE”』で実現。YouTubeで観られるということで、楽しみに待っていたのだが…、ぱんちゃん璃奈が小物に見えるような悪党of悪党・木村“フィリップ”ミノルの所業を観て一気に冷めてしまった。
あ、ちなみに…ぱんちゃん璃奈だが、私の予想としては「また投資詐欺にあうのではないか…」と心配している。
彼女のYouTubeに投稿された『私がしてしまった投資について』という動画を観ると、勧誘してきた相手のことを「私のために言ってくれてるのは100%わかる」とか「誘ってきた相手も4000万位負けてる」とか…投資とマルチ詐欺の区別がついていないようにしか見えないからだ。
まぁ…こればっかりは私ごときが心配してもしょうがないことなので、静観するしかないね。
体重超過からのパッキャオへの挑戦状とは片腹痛い!
そんなぱんちゃん璃奈の復帰戦は、エキシビジョンマッチということで勝敗はつけず。私的にはブランクがあったが、格下相手ということもあり手数も出てたし、それなりに楽しく観れた!改心して格闘技に専念してくれることを願うばかり。
問題は…その後に行われた木村“フィリップ”ミノル戦だ。
木村といえば、Krushウェルター級王座やK-1 WORLD GPスーパーウェルター級王座に輝いたキックボクサーだが、その勝利には常に「薬物疑惑」がつきまとい、ネット上ではもちろん、同じ格闘家からも指摘されていたが…結局は明らかにはならなかった。
その後ボクシング転向を表明し、元ボクシングの世界ミドル級王者・竹原慎二の元で練習をしていたが、突如ジムを離れ「INOKI BOM-BA-YE×巌流島in両国」への参戦、そのまま今回のKNOCK OUT参戦。無言でジムを離れたことなど筋を通さず、竹原氏の怒りを買っている。
そんな木村だけに今回の大会も一筋縄ではいかないか…と予想をしていたが、私の予想なんか軽々飛び越えていった。
今回の試合は72.0kg契約だったが、1回目の計量で74.4kgと2.4kgオーバー…2回目3回目の計量では73.75kgとまさかの1.75kgオーバー!
その罰則として木村は減点2スタートに加え、木村は10オンスグローブに対し相手は8オンス、さらに木村のファイトマネー20%減額とされた。
解説席からは「減点2スタートはダウンを取られている状態なので、木村は倒すしかないですよ。判定なら負けです」と言った声が聞こえたものの、蓋を開けてみれば左フック一発で開始32秒決着。
なんじゃそれ?だ(怒)
減量の苦労もなく、多少のハンデを背負ってでもはなから体重無視してリングに上がって、ゴリっと30秒で勝利を手にするなんてことが許されるのか?と憤りを感じたのは、私だけではないはずだ!
K-1 WORLD MAX 2003・2008世界王者の魔裟斗が、自身のYouTubeチャンネルに今日投稿された動画の中でも「あれはどうなの?プロでしょ?」「興業としても信頼無くすよ」とごもっともな話をされ、口調は穏やかだったが怒りに満ちていたように私は見えた。だよね魔裟斗!
木村のことを嫌いになっても、格闘技は嫌いにならないでください!
体重超過や薬物疑惑など…さまざまな規則を無視してリングに上がるものを許して良いのだろうか?こと格闘技だけに注目すれば、ぱんちゃん璃奈と木村“フィリップ”ミノル…リングに上げてはならないのはどちらだろうか?
木村はRIZINに参戦予定のパッキャオに対し宣戦布告をしているようだが…万が一実現でもしようものなら格闘技を観ることすら考えるかもしれない。格闘技がつまらないものに見えてしまうからだ。
でもいいのだ。私にとってベストバウトは、もうすでにあるのだから!
この記事の最後に、私にとってのベストバウトを皆に紹介して締めたいと思う。
今さら言うのも恥ずかしいが…2002年6月23日の『PRIDE.21』で行われたドン・フライと高山善廣の一戦である。これほどまでに清々しく殴り合っている姿を、私は他に知らない。
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