知らなかったし、記者会見もなし
ジャニーズ事務所の創業者のジャニー喜多川氏が所属タレントに対し、性加害を行っていたと報じられた件…。
当初、イギリス・BBCが同問題を取り上げた直後は、報じる日本のメディアが皆無と言った印象もあったが、世論の後押しもあり、「ジャニーズ事務所」に対する「忖度」はようやく解体…。
5月14日には同事務所の藤島ジュリー景子社長が自身の見解を動画と文書で発表、「世の中を大きくお騒がせしておりますこと心よりおわび申し上げます」と謝罪…。
それでも「知らなかったでは決してすまされない話」としながらも「知りませんでした」と、同問題について自身は知らなかったと強調しました。
また「重く受け止める」と言いながらも、ジュリー社長は動画と文書での発表に留まり、記者会見などは行わない様子。
被害を訴える人達が、苦しみぬいた上で堂々とメディアの前で振る舞う姿をみると、同事務所を代表し謝罪する立場にあるジュリー社長の対応が「誠実」と呼べるのか疑問に思ってしまいます。
ジャニーズの長兄とも言われた存在は…
世間としては、ジュリー社長の「知らなかった」という説明にも違和感を覚えるのは当然ですが、この件については「元・身内」からも苦言が。
歌手でタレントの近藤真彦さんが、ジャニー喜多川氏の性加害、そしてジュリー社長の「知らなかった」という説明に対し「ちょっとしか見ていない」「言いにくいが…」と前置きしながらも…。
「うそはだめだな。こうなったら正直にすべてをしっかり話さないと世の中の人が許さないと思う」「知ってた、知らなかったではなく、知っているでしょ」とジュリー社長の説明に苦言を呈した形。
元とは言え、ジャニーズ事務所に40年も所属していた近藤さん…、かつてはジャニーズ事務所の長兄とも呼ばれた人が、「うそはだめ」と言うあたり、ジュリー社長の説明の「信憑性は低い」と言えるのでしょうか…。
結局のところジャニーズへの意趣返し?
ただ「僕はもう外に出た人間なのでこれ以上は言えませんが」と締めくくられた近藤さんのコメント…。
元所属先とは言え、部外者が「対応の是非」をとやかく言う資格はないという意味に聞こえますが…、いやそういう意味なんでしょうが個人的には違和感が。
正直なところ、近藤さんが「中にいる」…ジャニーズ所属時代から同問題は起きている訳で、現在もジャニーズ所属だったら「うそはだめ」と言えたのか?
むしろ「外に出た人間」だからこそ、内情について発信し被害者への後押しとなる情報を世間に出すことができるのではないか…と思わずにはいられません。
自身の不祥事で、最終的にジャニーズ退所へと至った近藤さん。
ジュリー社長に対し「うそはだめ」と言えるスタンスは良いと思うのですが…、自身の好感度はあげつつも肝心な事は言わず保身に走っているようにも見えてしまうのは、私だけでしょうか。
結局のところ、退所させられた意趣返し。ではないと思いたいですね。
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