1993年に開幕し、今年30周年記念イヤーを迎えたJリーグ。
子どもながらに日本のプロサッカーリーグ開幕に興奮していた当時を思い返すと、あれからもう30年…と何だか感慨深いものがありますね。
日本中が熱狂した30年前…
川崎ヴェルディ対横浜マリノス。
日本のプロサッカー史において、最大の一歩とも言っても過言ではない試合でした。
時代は流れ、オリジナル10としての誇りを胸に戦った両チームも、一方は当時Jリーグの象徴的存在は鳴りを潜め舞台をJ2に移し、片やチーム名に「F」の名を付け、として昨年はJ1王者になるなど対象的な存在に。
それでも30周年を迎えた今年、形は違えど川崎フロンターレ対横浜F・マリノスの「川崎対横浜」の構図で開幕したことに震えるものを感じた人は少なくないのではないでしょうか。
しかも川崎1-2横浜というスコアまで一緒だったことには驚きましたが…。
30周年記念の開幕戦はDAZN独占中継…
そんな記念すべき30周年記念となった開幕戦ですが、地上波での放送どころかBS放送も無し、DAZNによる独占中継となりました。
93年の開幕戦ではNHK総合で全国中継され、視聴率32.4%を叩きだした事と比較してしまうと寂しい限りですね。
特に昨年はカタールワールドカップが開催され、日本代表は念願のベスト8入りはならなかったものの強豪のドイツ・スペインを下すなど、堂々たる戦いをみせ「三苫の1mm」「ブラボー」などのホットワードも含め、世間の注目を集めました。
そのワールドカップ熱そのままにJリーグ30周年を盛り上げよう。と、なりそうなものですが、今回の開幕戦DAZN独占中継を受け、更なるサッカー界の発展を願う人たちからは、「サッカー熱のある今を逃すなんて」と、Jリーグ側との温度差を嘆く声も聞こえました。
勿論、JリーグとDAZNが2017年から10年間、約2,100億円の放映権契約を締結(2020年に契約期間が2年間延長)し、所謂DAZNマネーによって各クラブの資金を潤したことは間違いありません。
ただ、その資金を基にいくらクラブの強化が行われても、支えるファンがいなければプロスポーツとしての意味はないのは当然のこと。
「日本代表戦しか観ない」「サッカー自体興味ない」そんなサッカーライト層や、新規のファンを囲い込む為にも、「Jリーグはつまらない」「海外サッカーの方が面白い」なんて意見を一掃するくらいのJリーグの施策が見たいですね。
これからは単純に試合を視るだけではなく、そういったJリーグの施策に目を向けてみるのも違った楽しみになるかもしれません。
コメント