2018年から「週刊少年ジャンプ」（集英社）で連載が開始した芥見下々による漫画『呪術廻戦』。
人々が抱える欲望や恐怖、怨念等から生まれる「呪霊」と呼ばれる化け物と、呪霊を呪術で祓う「呪術師」の闘いを描いたバトル漫画で、アニメ化もされた人気漫画ですが、一方で「つまらない」とした意見もあるようです…。
『呪術廻戦』がつまらない理由
呪術を操る者たちと人類を害する呪いの戦いを描き、「術式」や「領域展開」「呪具」など、独特でユニークな世界観が展開される『呪術廻戦』。
ただ、その独特すぎる世界観が逆に読者から敬遠されたり、絵柄と表現の過激さについて行けなかったり、ストーリー構成への不満自体にも不満の声があるようです。
つまらない理由3選
- 独特すぎる世界観
- 絵柄と表現の過激さ
- ストーリー構成への不満
理由１：独特すぎる世界観
『呪術廻戦』の大きな特徴の一つが、その独特すぎる世界観。
物語の舞台となる日本の現代社会とは一線を画した設定、ファンタジーの要素を取り入れ捻くれた世界設定は、一部の人々にとっては一種の現実逃避となることでしょう。
しかし、逆にその風変わりな描写が馴染めず、違和感を覚える読者も少なくないようです。
特に、日常生活と深く絡み合う「呪術」という概念や、それにまつわる専門用語が次々に出てくる内容は、一部の読者にとっては理解するのが難しい問題となっているのではないでしょうか。
理由２：絵柄と表現の過激さ
『呪術廻戦』の絵柄や表現も、一部の読者からは「つまらない」と感じられているようです。
作中ではグロテスクな描写や衝撃的なエピソードが多く見られますが、これが受け入れられない読者は、物語に集中するどころか過激な描写に抵抗感を覚え、物語から引き離されてしまうことも考えられます。また、作画のタッチやキャラクターの表情表現も独特で、これに馴染めない読者もいるのではないでしょうか。
これらの要素が、『呪術廻戦』がつまらないと認識される理由となっているのでしょう。
理由３：ストーリー構成への不満
他にも『呪術廻戦』にネガティブな意見を持つ人々の中には、ストーリー構成に不満を持つ読者もいるようです。
連なるエピソードの間に挟まれる回想シーンが頻発していたり、伏線が張られては中々回収されなかったりと、物語全体の流れを追うのが疲れるという意見が散見されるのもまた事実。
「つまらない」とした意見は単に好みの問題もあるのかもしれませんが、ある程度読み進めていた読者であっても、その独特な世界観ゆえの説明や表現によって離脱してしまう読者も少なくないようです。
『呪術廻戦』が面白い３つの理由
では「つまらない」とした意見がある一方で、『呪術廻戦』は、なぜ大人気マンガとして評価されているのでしょうか。その答えは、先にも触れた独特な世界観と描かれるキャラクターたち、そして深い人間ドラマにあるようです。
自己犠牲や友情など、キャラクターたちの繰り広げる人間らしい感情に共感し、それぞれのエピソードの中にドラマを見つけています。またユニークなキャラクターデザインと能力設定、さらには読者を惹きつける緻密なプロットが魅力と言えるでしょう。
つまらない理由3選
- 描かれる人間ドラマの深さ
- ユニークなキャラクターデザインと能力設定
- 読者を惹きつける緻密なプロット
理由１：描かれる人間ドラマの深さ
呪術廻戦では、時に笑い時に涙する多様なキャラクターたちが登場します。
彼らは異次元のバトルを繰り広げながらも、自分たちの過去や未来、人間関係を見つめ、自分自身と向き合うことで成長していきます。
そのプロセスは、読み手に強く共感を呼ぶ人間ドラマとなり、キャラクターたちの絶えず変わる関係性や心情の変化、それを乗り越えるための努力や葛藤、そしてその結果として生まれる成長が描かれていることが人気の理由と言えるでしょう。
理由２：ユニークなキャラクターデザインと能力設定
呪術廻戦のキャラクターデザインは、それぞれが個性的でありながらも統一感があります。また、キャラクター達の能力設定もまたユニーク。
各キャラクターには、それぞれ異なる「術式」と呼ばれる特殊能力があり、その術式はキャラクターの性格や過去のエピソードと深く結びついています。個々のキャラクターが持つこの特異な能力設定が、物語の中で独自のドラマを生み、読者に深い魅力を感じさせているのでしょう。
理由３：読者を惹きつける緻密なプロット
呪術廻戦の物語は、多くの読者を惹きつける魅力があります。それは、作者の細部にわたる緻密なプロット作りによるもの。
物語は複雑でありながらも、各エピソードが緊密に繋がり合って進行。登場人物たちの行動や選択、そしてその結果が大きな影響を持つことで、読者は物語に深く引き込まれ、次の展開が待ち遠しくなります。
その一方で、ユーモラスなエピソードも織り交ぜられており、それがまた新たな魅力をもたらしていることも大きな要因と言えるでしょう。
『呪術廻戦』が人気になった背景
『呪術廻戦』が、ここまでの人気漫画となったのは作品自体の魅力は勿論ですが、対外的な理由にも一因があるかもしれません。
『呪術廻戦』と同じく「週刊少年ジャンプ」で連載していた「鬼滅の刃」が爆発的な人気となった事を受けて、それに続く漫画として最上位に居たことも人気に火を付けた理由と言えるでしょう。
「次に来る」とした触れ込みで、独特な世界観と個性溢れるキャラクターが紹介されることで、新たに『呪術廻戦』へと手を伸ばした人も多かったのでないでしょうか。
『呪術廻戦』は面白い
『呪術廻戦』は一見すると複雑な作品に思えますが、その複雑さこそが最大の魅力と言っても過言ではありません。
その複雑さやグロテスクな描写や衝撃的なエピソードといったハードルはあれど、一度その魅力に気付いてしまえば、その密度の濃いストーリー展開や個性的なキャラクターたちに引き込まれ病みつきになるのかも知れませんね。
コメント