『疾風伝説 特攻の拓』をつまらないと感じる理由と魅力を再発見

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『疾風伝説 特攻の拓』(かぜでんせつ ぶっこみのたく、以下『特攻の拓』)は、原作を佐木飛朗斗・作画を所十三が担当し、1991年から1997年まで『週刊少年マガジン』(講談社)で連載されていた漫画です。

高校生ながら暴走族を組織し暴走行為や抗争を繰り返しているが、そんな生活の中において登場人物の成長が見られ、読者たちを引きつけてきました。

2023年1月時点で、シリーズ累計発行部数は3300万部を突破していることからも、人気漫画の仲間入りしていると言っても過言ではありません。

しかし、そのテーマ性や社会的背景などから不評の声が聞こえるのも事実。今回はそんな『特攻の拓』のつまらないと感じるであろう理由と、改めて魅力を掘り下げてみたいと思います。

目次

『特攻の拓』がつまらない理由

先にも書いた通り『特攻の拓』は、多くの読者を惹きつける魅力がある漫画ですが、否定的な意見も多くみられます。

具体的には「テーマと時代のずれ」や「キャラクター描写についての評価」、そして「そもそも完結していない」…など、その理由を探っていきましょう。

テーマと時代のずれ

『特攻の拓』は高校生の暴走族と言うテーマだけに、単車や暴力…ドラッグやギターなどとっつきにくい物がたくさん出てきます。

一昔前…それこそ連載当時は週末の夜などどこからか「パラリラ~」と音が聞こえていたものですが最近は聞きませんし、三段シートやセパハン、フレアボディの単車などなど、改造車もたくさんいたような記憶があります。

現代において「暴走族」という物が遠いものになってきたのは否めず、これが『特攻の拓』はつまらないと感じる一因かもしれません。

キャラクター描写についての評価

『特攻の拓』に登場するキャラクターは、なかなか強烈なキャラクターが多いです。

ツルハシを片手で振り回して喧嘩する輩がいたり、事故で肩がハンバーグになっちゃう奴がいたり、シンナーで歯が無くなっちゃってたり…流石にやりすぎと感じる人もいることでしょう。

さらに、主人公の浅川拓は普通の高校に通っていたが、不良の溜まり場の底辺高校へ途中編入したのがきっかけで、暴走族の世界へ足を踏み入れてしまうが、どうにも一般人味が抜けきれないにも関わらず、暴走族の世界を渡り歩くあたり現実味がないと感じる方もいるかもしれない。

この辺りも批判的な意見が出る要因と言えるでしょう。

そもそも完結していない?

私にとってはこの点が最大のネックであると感じている。リアルタイムに購読していた身としては、どう考えても「打ち切り」感が否めない終わり方で、かなりの不完全燃焼となったのを鮮明に覚えている。

一応1997年に連載が終わった後に続編が数本連載され、2022年に完結したとされているが…実際のところそこまで追いかけて購読している人がいるのだろうか?私はドロップアウトしている身である。

しかも途中作画担当が変わったりして…あの時の絵が良かったのに!と枕を濡らした人もいるだろう。

そういう点からも、今から読もうとする人にとっては非常にとっつきにくくなっている一因となっているのではないでしょうか。 

『特攻の拓』の魅力再発見

『特攻の拓』は、青春の疾走感が描かれた名作漫画であり、長きにわたって多くの読者を魅了し続けています。

懐かしいと感じる人も多いかもしれませんが、改めて読み返してみると「独特の人間ドラマ」や「個性的なキャラクタ―」、更には「面白いセリフが多く取り上げられることが多い」などが、その奥深さに改めて気付かされるでしょう。

独特の人間ドラマ

『特攻の拓』の物語の魅力は、その人間ドラマの深さにあります。主人公の拓と彼を取り巻く人々の交流、葛藤、成長は、読者の心に深く刻まれ、長く忘れられません。

先にも書きましたが、拓は至って普通の高校生です。それがひょんなことから暴走族の世界へと足を踏み入れた人間なので、喧嘩をすれば弱いし単車を走らせるのも下手くそ。

しかし、そんな人間だからこそ族の垣根を容易く超えて仲間となっていくからこそ、あのラストへと繋がるのだと思います。

先ほどは「打ち切りかと思った」などと書きましたが、恥ずかしながら泣きそうになったのは内緒。

個性的なキャラクタ―

つまらない理由にも挙げましたが、登場するキャラクターは個性的な人が多いのも特徴です。

だがそれがいい!

ツルハシ振り回したり、肘で便器を破壊したり…突堤からバイクで飛んだり、改造バイクでゼロヨンに挑んだり…いわゆる漫画的表現だからこそ、我々一般人が経験できないようなものには心動かされるのが多いでしょう。

もう少しリアリティのある場面だと、ギターを弾いてライブをしたり、ガラクタの山からバイクを組み立てるなど、それらの知識もぼんやりと得られるのも良いところ。あの時代の音楽にも興味が出ること間違いなしです。

面白いセリフが多く取り上げられることが多い

強烈な印象を持つ漫画だからこそ、熱烈なファンが多いのも事実。

昨今のYouTuberにもファンが多く、実況動画などで『特攻の拓』ネタが飛び出すこともしばしば。なぜかと考えると…特徴的なセリフが多いと言うのも一因ではないでしょうか。

例えば「ハードラックと踊っちまったぜ」「ひき肉にしてやる」「ルシファーズハンマー」など、『特攻の拓』を知らない人からすれば何言ってんだ?っていうセリフでしょうが、これが実際に読んだ人からすると強烈に印象に残っているからこそ、今でも多く取り上げられるのでしょう。

まとめ

『特攻の拓』は時代を彩った漫画であると言えるでしょう。しかし、一部の読者からは「つまらない」という意見があるのもまた事実。

現代の視点から読むと、いささか古臭さを感じる場面もあるようです。一部の読者は、ストーリーの展開が単調だと指摘。主要キャラクターたちが繰り返し同じような問題に直面し、立ち向かう様子が描かれる度に感じる新鮮さが薄れていくとのことです。また、行き過ぎた描写やキャラクターの過激な性格描写は、読者にストレスを感じさせるといった意見もありました。

一方、現代から見ても「面白い」と感じた読者の意見も多く、特に青春時代のリアルな感情や困難に立ち向かう人間の描写が鮮明である点を評価する声が多く見受けられました。そ物語の中で登場人物たちが成長していく姿は、読者にも勇気や希望を与えています。『特攻の拓』の描く人間的な魅力や伝えるメッセージは、読者を惹きつける力となっているのかもしれません。

昭和生まれの大人たちにとって、かつての少年漫画時代の象徴とも言える『特攻の拓』。

社会問題から青春の葛藤までを描き、時代の風潮を反映したその内容は読む者にも多くを語りかけています。現代の若者にとっても得るものは多いかもしれません。

多くの人が『特攻の拓』と言う漫画に触れるきっかけとなれば幸いです。

の過ちにより、同じ事を繰り返さないように、自身が成長していく様子は私たちが普段直面する生活の課題や苦悩を凝縮させています。さらには人生のつらさや儚さ、孤独や友情、愛情なども全て含んだドラマが展開されていくのです。様々な困難を経てもなお、前を向いて進んでいく姿勢は多くの読者に勇気を与えています。

関本貴仁
運営責任者
20代を広告代理店で過ごし、紙・ウェブ媒体で企画、編集を担当。
現在は運営責任者として『つまおもラボラトリー』の全記事に関する責任監修を務める。
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