せっかくのタイトルマッチが台無しである。
榊原信行CEOは「厳しい判断だがこれが格闘技」と説明するも内心どう思っているのだろうか?
とにかく挑戦者の鈴木千裕には最高の試合を見せてほしい!
格闘家はリング上で仕事するだけではない?
本日RIZIN.43(24日、北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)の前日計量が行われた。
メインイベントのRIZINフェザー級タイトルマッチでは、クレベル・コイケと鈴木千裕が対戦するのだが…その試合にミソがついてしまうという最悪な展開である。
タイトルマッチなんだから…
その前日計量でまさかの事態が待っていた。チャンピオンのクレベル・コイケが規定体重より400gオーバーでタイトル剥奪となってしまったのだ。
一応試合自体は開催されるのだが、鈴木千裕が勝った場合は新チャンピオンに。クレベル・コイケが勝った場合はノーコンテストとなる。
体重測定が終わると榊原信行CEOが登場し「クレベルはベルト剥奪。厳しい世界です。」と淡々と話していた。
クレベル・コイケはその横で顔を歪ませ泣き出し…マイクを渡されても「すみませんでした…」と力なく話すばかり。
逆に、鈴木千裕はマイクを渡され「世間がなんて言っても俺がOKなんで、どっちが強いかはっきりさせましょうよ」と男気を見せていたのが印象的だった。
体重調整も仕事の一部では?
最近体重調整に失敗する選手が多いような気がする。拙筆で申し訳ないが木村フィリップミノルなんかも良い例だろう。

その木村は今回のRIZINにも出場するが、見事に計量パスしていたのは好印象ではある。
とはいえ、前回体重超過したのはKurshという舞台だったが、その時は「減点2、+2オンス着用のグローブハンデ、ファイトマネー20%減」で試合が敢行され32秒の秒殺KOだっただけに、今回の「勝ってもノーコンテスト」という裁量は団体としての差が出たように思う。
しかし…木村の節操のない団体を渡り歩く様は、見ていて気持ちが良いものではないな。
それにクレベルに関しても物申したいものがある。
クレベルは前日の会見で「自分が王者だと証明したい。できるだけ長い間王者でいたい」「王者なので誰とでも対戦します」などと大口を叩いていたのにも関わらず、この結果はいかがなものだろうか?
それにクレベル自身、体重超過したのはこれが初めてではない。2017年のKSW.41・KSWフェザー級タイトルマッチにおいて体重超過し、このときもタイトルを剥奪されていたのだが…王者としての自覚があるのかと疑いたくもなる。
逆に年末が楽しみか?
是が非でも鈴木千裕に勝ってもらいたいと願うのは、日本人の判官贔屓と言えるのだろうか。(少し意味は違う気もするが…)
そうなると興味は超RIZIN.2(7月30日、さいたまスーパーアリーナ)で、同階級の朝倉未来vsヴガール・ケラモフの対決の方が興味深くなってくる。
是非とも鈴木・朝倉の両者に勝ってもらって、年末の大一番でベルトをかけた日本人対決が見られることを切に望む。
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