結末が謎すぎる。もっとしっかりオチをつけて欲しかった…というのが第一印象。
もちろん、結末はどうあれ人間が成長したことを良しとする面もあろうかとは思うが、あまりにも投げっぱなし感が強くて興醒め。
それに…スイスに逃げるって話の部分もさ、簡単に周りの人間捨てすぎじゃね?

配分を考えているのだろうか?
『ペンディングトレイン-8時23分、明日君と』(TBS、以下『ペントレ』)に原作はなく、脚本家・金子ありささんのオリジナルストーリー。
公式サイトには「予測不能のヒューマンエンターテインメント」とある。ネタバレなしに楽しめるということは…考察に熱がこもるというものだ!
視聴率は7.6%→6.8%→5.1%→5.9%→5.5%→5.4%→5.9%→5.5%→6.0%。この調子では最終話も同レベルだろうな。(ビデオリサーチ調べ、関東地区)
最終話ざっくりあらすじ
現代…というか2026年、世界が滅亡するであろう隕石が衝突する年に戻ってきた。
消防隊員・白浜優斗(赤楚衛二、以下白浜)やスタイリスト・萱島直哉(山田裕貴・以下萱島)ら戻ってきた乗客は、皆に事情を説明するが誰にも受け入れられないでいた。
しかし、徐々に情報が揃いはじめ…ダメ押しとして地球に近づく隕石の存在が明らかになり、計算すると乗客が話していた日付と一致したことから、一気に真実味が増す。
一部の学者や政治家には情報が知れ渡り、ロケットを発射して軌道をそらそうとする試みが始まった。
だが、一般人は普段と変わらず生活を送り続けており、ついにロケットが発射するタイミングになったのだが……。
ガッカリワールドエンド
う~ん…なんだろ。最後に詰め込みすぎな感じもするし…何も解決していない感じもするし…中途半端だったなぁ。
隕石が衝突したのか防げたのか、乗客は皆逃げることができたのか…その辺が全く提示されていなかったもの。それに私が危惧していた未来に残されてた乗客に関しては、もう一切触れることがなかったのも残念。
途中「乗客はカルト集団なのか?」みたいな変な描写するくらいなら、もう少し掘り下げるべき部分はあったんじゃないか?
それだけじゃなく、これまでの物語の中でも削ぎ落とせるところはいくつもあった。そこを削ってでも表現しなくてはいけないことはなかったのだろうか。
そして、一番私が憤慨するポイントは…あれだけ未来では乗客は仲間(現代に残してきた仲間や家族)を思って、残り少ない電波の中メッセージを送ったりしてたのに、現代ではあっさり捨ててスイスに逃げるってのは酷すぎませんかね。
ちなみにスイスに逃げることができるのが、乗客及びその家族のみ?っていう感じがしたんですが、その認識で合ってるだろうか。だとしたら…やっぱり腑に落ちない。
あれだけ未来では「現代に戻って悲惨な事実からみんなを守る」とか言っといて、結局捨てて逃げるんですか…とガッカリしたのは私だけ?
それに結局乗客は、現代に戻って人類のために非業の未来を回避する何かを講じたのだろうか。未来に起こる事柄を伝えるためSNSなどで拡散するも、余計なことするとパニックが起こるからと言われ止めて…まぁ、お偉方には伝わったみたいだけどさ。
因果論?あるいは陰謀論?
結局は自分たちの身は自分たちで守ろう的なアレです?
なんか正直、自分たちが見てきた未来を信じているからこそスイスに逃げる…的な流れに見えちゃって「隕石ぶつかるんすね。」って思っちゃったなぁ。
逆か?現実にしたいからこそ逃げる的な感じの気持ち悪さがある…と言った方が良いのかもしれない。
中盤は結構楽しく観ていただけに、この結末はあまり気持ちの良いものではなかった。
まぁ穿った見方をするのなら、現代社会で同じことが起こったら「国民がパニックになりますので~我々の方からは~」とか言って濁されそうな気配はプンプンするだけに、良い皮肉になったとも言えなくはないが…。
そんな陰謀論めいた結末にはしないで欲しかったなぁ。
各話感想一覧
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『ペンディングトレイン』最終話。逃げる時は仲間内だけ…ってのが興醒めでつまらない。残念な結末だったよ!
『ペントレ』最終話。う〜ん…やっぱり積み残しフラグは置きっぱなしでしたね。道中よけいな横道にそれまくってないで、もうちょっと煮詰めて欲しかった。それにあれだけ大事にしてた友達も結局逃げる時は見捨てるなんて…ガッカリだ! -
『ペンディングトレイン』第9話。空白の3年間はどうするのか謎すぎてつまらない。たぶんそのまま放置なんだろうな…
『ペントレ』第9話。最終話1歩手前でも積み残しているものが多すぎてつまらない。一緒にこなかった乗客の皆は?隕石の謎は?それよりも気がかりなのが…なぜ2026年に戻されたのか?「ワームホール」ってそんなこと起こるだろうか…。 -
『ペンディングトレイン』第6話。全面戦争勃発もヌルくてつまらない。キャスティング豪華すぎやせんか?
『ペントレ』第6話。やはりメタ視点が過ぎるけども…萩原聖人は黒かったね!とはいえ車両同士の全面戦争に発展したのに怪我人数名で終わるとは、なんともヌルさを感じてしまいますね。それにしてもキャスティングが豪華すぎ! -
『ペンディングトレイン』第5話。冗長な恋愛模様がつまらない!ようやく動き出した物語のリズムを狂わせるだけ…
『ペントレ』第5話。もう1車両の乗客とコンタクトし、いよいよ物語は動き始める…と思ったら、主要キャラの三角関係ネタに時間を割かれ思いの外進展しなかった。あの恋愛模様は観ていると冗長にしか感じないのだが…必要なんですかね? -
『ペンディングトレイン』第3話。正義感の押し付けがウザくてつまらない!極限の人間はそんなに綺麗事に丸め込まれないだろ?
『ペントレ』第2話。主役はやっぱり山田裕貴で間違いなかった!そう思えたのは今まで主役然としていた赤楚衛二の正義感の押し付けに辟易したからだ。人は正しい言葉だけでは動けない…山田のような非情な決断も時には必要だろう。 -
『ペンディングトレイン』第2話。やっぱり主役は誰?状態が続いてつまらない。極限に置かれた人間の醜さよ…
『ペントレ』第2話。今回は人間の業や醜さが存分に現れていましたね。まぁ極限状態に突然追いやられたら、自分も正気を保てるかは自信ないが…それでもボーっと座っていうことは避けたいので「サバイバル」知識を得ようと思った。 -
【まだ間に合う】主役は誰?『ペンディングトレイン』第1話。混乱するほど豪華キャストも、ストーリーは謎すぎてつまらない?
『ペンディングトレイン-8時23分、明日君と』原作がない完全オリジナルストーリー。キャスティングが豪華で一見しただけでは主役がわからなかったが…主役は山田裕貴。第1話は状況説明で進展なく「つまらない」が…私としては大好物だ!
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