インボイス制度とは…わかりやすく声優を追い込む税制度では日本のカルチャーがつまらなくなる

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税処理をする男女
業界を廃するシステムはどうでしょうかね?

今年10月から始まる税制度。企業に務める人達であれば、じわじわと制度導入に向け自社内、そして他社の様々な変化を感じているはず…。これ感じてないとなると中々のつわものだと思うが…。

そして企業に務める人達以上にインボイス制度に対し、神経質になっているのが個人事業主…フリーランスと呼ばれる人達…。

そんな中、日本が誇る「アニメ」を支える声優業界からも、涙ながらにインボイス制度反対の声があがりました。

目次

業界衰退を涙の訴え

22日、日本外国特派員協会で「VOICTION」の設立メンバー岡本麻弥さん、「アニメ業界の未来を考える会」から植田益朗さん、西位輝実さんが会見を開き、インボイス制度中止を訴えました。

岡山さんは「機動戦士Zガンダム」のエマ・シーン役を務めた声優さん。植田さんは「ガンダム」シリーズなどで知られるアニメプロデューサー。そしてアニメーターの西位さんは「呪術廻戦」の総作画監督を務めています。

まさに、「アニメ」を支える方々が会見を開いてまで訴えなければならないとする「インボイス制度の中止」、不利益を被る一部の人達が声を上げているという訳ではなく、業界の衰退を憂いての訴えのようですが…。

岡本さんは「声優は事務所に所属していても、ほとんど個人事業主」とし、「96%が免税事業者」「課税事業者になるか、免税事業者になるかの選択を迫られている」「課税事業者になると消費税の課税義務があると知らずに促されるまま登録している人がいっぱいいます」と主張。

声優業界の現状

課税義務が発生するのを知らず…というあたりは、個人の勉強不足ではと一蹴する人もいるかもしれませんが、そもそも同制度によって免税事業者は、取引先からの「値下げ要求」や「取引中止」の懸念が囁かれていました。

制度開始後、実際に免税事業者がどの程度不利益を受けるのかは分かりませんが、課税事業者か免税事業者かというだけで、取引先からの取捨選択の振るいにかけられることを考えると、仕事を貰う側からすれば、課税事業者になるという選択肢一択かもしれません。

勿論、課税事業者になれば課税義務だけでなく、消費税処理などの事務処理の負担が増加…、税理士に委託するとい手もあるのでしょうが、今度は費用負担が…。

仕事の数に対し、声優の数が飽和状態であるとも言われる声優業界…、細かい仕事を数をこなすことで何とか食いつないでいる人も多いことでしょう。

2割以上が廃業するとも言われる「インボイス制度」導入…、日本が誇る「アニメ」を支える人達がただ追い込まれる税制度であれば、間違いなく業界は衰退へと向かうはず。

なんともつまらない制度だが、インボイス制度反対の声は届くのでしょうか。

関本貴仁
運営責任者
20代を広告代理店で過ごし、紙・ウェブ媒体で企画、編集を担当。
現在は運営責任者として『つまおもラボラトリー』の全記事に関する責任監修を務める。
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