5月には9連勝を飾り球団最多タイ記録の月間19勝を上げ、このまま独走するかと思った阪神タイガース。
10連勝を掛け望んだ試合から西武ライオンズに連敗…、次カードのロッテ戦こそ2勝1分けでしたが、そこから3カード連続で負け越しと交流戦は苦しい展開、17日にソフトバンクに敗戦すると交流戦の負け越しが確定しました。
「あと1球」コールの是非…。
細かい試合内容は割愛させて頂きますが、試合終盤…、4-3と阪神1点リードで迎えた9回2死。
マウンドには2軍調整中の湯浅京己投手の代役として岩崎優投手、ランナーは1、2塁で迎えたバッター中村晃選手に7球目を左中間に運ばれ逆転を許すと更に1点を失い、そのままのスコアで敗戦しました。
この時、中村選手の打席ではカウント2-2になると恒例とも言える「あと1球」コールが。
この気持ちはわからなくもないですが、グラウンドで戦う選手達からすれば、攻撃側守備側ともに聞いていて気持ちの良いものではないと思いますし、何なら相手チームへの挑発行為と言われてもおかしくないはず。
結果的に中村選手は、この「あと1球」を見返す結果を出した訳ですが、こうなると今度は「あと1球」コールをした側は何とも言えない心境に…。
自軍の選手にプレッシャーを掛ける誰得コール?
まぁ「あと1人」「あと1球」コールに限らず、球場での「野次」など、これまで黙認傾向というか大目に見られてきた印象もありますが、本来応援するチームの後押しとなるべきファンからの声だし。
「あと1人」「あと1球」コールの是非はともかく、試合を締めくくる為にマウンドに上がったクローザーからすれば、その声出しの期待に応えなければならないというプレッシャーは相当なはず。
「あと1人」コールから被安打を浴びる…、「あと1球」から四球を出す…、その直後に球場から聞こえるため息…、想像するだけでも投手が感じるプレッシャーは計り知れません。
なんなら相手バッターに与える影響よりも、投げるピッチャーへのプレッシャーの影響の方が大きいのでは、と感じてしまいます。
当然、阪神ファンからもSNSで「あと1球」コールを辞めようとする声も上がるなど、プレッシャーの影響はファンも感じるところ。
慣習化してきた「あと1人」「あと1球」コールですが、現地に乗り込んだファンが言いたいだけの誰得コールとして姿を消す日も近いかも知れません。
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