松本人志には嫌がられるだろうが、フジテレビ『まつもtoなかい』の視聴率が、テレ東以外の民放各局に及ばない最低クラスである。
その理由を考えてみたところ、やはり「岡田准一×広末涼子」の回にヒントがありそうだ。
となると…今週のゲストは「伊藤英明×佐久間宣行」という異色のコラボでネットは盛り上がっているが、なんとも興醒めに終わりそうな気配がする。
ターゲット層は誰なのか?
ダウンタウン・松本人志と中居正広が初タッグを組みMCを務めるバラエティ番組の『まつもtoなかい』。
松本と中居が2人のゲストを招いてマッチングさせ、前半トークパート(A面)と後半パフォーマンスパート(B面)の2部構成で、ゲストの魅力を引き出していくといったコンセプトである。

結果は明らかだった?
初回は元SMAPの新しい地図・香取慎吾が登場し、中居と香取の禁断のコラボが話題となり視聴率も平均世帯視聴率10.5%と好発進。(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)
しかし回を重ねるごとに視聴率は低迷。テレビ東京を除く民放番組の中で最下位になるなど、戦前の予想に反し苦戦を強いられている。
もちろん以前から松本は「コア視聴率の方が大事」と語っていたが、そのコア視聴率も奮っていないのが実情だ。
松本と中居という豪華MCを組み合わせた上に、松本は自身の人気MC番組『ワイドなショー』(フジテレビ)を途中で降板してまでも参加した『まつもtoなかい』で話題性は抜群だったはずなのになぜ?と思うのは私だけではないだろう。
下手したら製作陣にとってもこの数字は誤算だったかも知れない。
私なりにこの低迷ぶりの理由を考えてみたが、やはり香取のインパクトがデカすぎたのではないだろうか。やはり中居と香取のSMAPが揃うところは、誰しもが観たかった待望のニュースである。
しかし、その後の「安藤サクラ×トータス松本」や「郷ひろみ×古舘伊知郎」などのキャスティングは、失礼ながら誰に向けたマッチングだったのだろうか。
B面のパフォーマンスパートも「マカロニえんぴつ」や「ちゃんみな」など、香取ほどのインパクトはなく話題にものぼらなかった。
そう考えると、視聴率低迷は「いたし方なし」とも言える結果だったかも知れない。

伊藤英明も岡田准一と一緒だろ?
さらに視聴者を興醒めさせた事態がある。それは5月21日放送の第4回のゲスト「岡田准一×広末涼子」キャスティングだ。
同い年ということでそれなりに話題になっていたような記憶があるが、蓋を開けてみれば出演映画『最後まで行く』の番宣だった。
これには「番組始まって早々に番宣とは冷めるね」「結局は番宣だよりの番組作りか?」とネットを中心に非難の声が聞こえている。
しかし制作サイドにはその声は届いていないかも知れない。
というのも、次回放送(6月18日)第8回のゲストは「伊藤英明×佐久間宣行」なのだが、私的には「伊藤英明もどうせ…」と思ってしまう理由がある。
なぜなら、伊藤は13年ぶりの出演となる舞台『橋からの眺め』が今年9月に開幕。そのチケットが放送前日の17日の土曜日から販売開始なのだ。
……もはや何も言うまい。

地上波に求めるのが無粋なのかも?
私の考えすぎかも知れないが…偶然にしては出来過ぎではないだろうか?この事実を知って興醒めしたのは私だけではないと思う。
同席する人気番組を数多く手がけた名プロデューサー・佐久間宣行は、この低迷具合をどのように分析しているのだろうか。
私的には今週の『まつもtoなかい』は観なくても良いか…と思っているので、佐久間が手がけるYouTube番組で腹を抱えて笑った動画を紹介して締めたいと思う。
こんな面白い番組…地上波じゃできないのかなぁ?
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