『ペンディングトレイン』第7話。山田裕貴こじらせ系かわい子キャラがつまらない。これ…急がないとまずいんじゃね?

光の空の列車のレール
なんか肝心の「ワームホール」設定に破綻が…

現世に戻るルートがわかった以上早く帰りたいところではあるが、本当にこのままスムーズにいくのだろうか?

現世に帰りたくない勢が、どうにも静かすぎるのが気になるところ。萩原聖人なんか今回出なかったもんね。

とは言え「ワームホール」と聞いてしまったらあの漫画のあの映画を想起してしまい、より急がねば大変なことになりそうな予感が…。

目次

気になる点が多すぎて…てか、破綻してないか?

『ペンディングトレイン-8時23分、明日君と』(TBS、以下『ペントレ』)に原作はなく、脚本家・金子ありささんのオリジナルストーリー。

公式サイトには「予測不能のヒューマンエンターテインメント」とある。ネタバレなしに楽しめるということは…考察に熱がこもるというものだ!

視聴率は7.6%→6.8%→5.1%→5.9%→5.5%→5.4%と微減傾向が続く。(ビデオリサーチ調べ、関東地区)

ちょっと間延びしていたし…タイパ(タイムパフォーマンス)を重視する面々には辛いのだろうね。

第7話ざっくりあらすじ

消防隊員・白浜優斗(赤楚衛二、以下白浜)やスタイリスト・萱島直哉(山田裕貴・以下萱島)らが生活する5号車と対立した6号車は、リーダー格のIT企業社長・山本俊介(萩原聖人、以下山本)の嘘がバレ、山本は6号車から離れ1人で生きていくことを決意。

山本がいなくなった6号車は統率する人がいなくなり、一部は5号車へ来るものもいた。逆に6号車は歯止めが効かなくなり、5号車の面々が魚を捕まえることを拒んだり嫌がらせをする。

萱島は「俺はみんなで元の世界へ帰ろう」というのが嫌いで、向こうで自由気ままに生きる方が良いと6号車で暮らすことを告げ離れて行ってしまう。

しかし本心は5号車の乗客が自由に行動することを認めさせるために、6号車に話をつけに行ったのだった。そして大事な商売道具を賭けギャンブル勝負に挑むことになったのだが…その勝負に見事勝利。5号車の食糧確保や行動範囲が広がった。

白浜は6号車から地図を借り、自身が想いを寄せるお好み屋の現状を知りたいと歩き始めるが、その人が愛用していたであろう自転車を発見し、その想いを断ち切る決意をする。

そして、現世に帰るための道を模索し始める。これまで発見したピースから現世とこの世界を結ぶ「ワームホール」の存在を推察。その後嵐の日、トンネルの中にワームホールを見つけた……。

演技力はすごいけど…疑問点も…

相変わらず白浜・萱島、そして高校体育教師・畑野紗枝(上白石萌歌、以下畑野)の三角関係描写がくどさを感じるが、萱島…山田裕貴の演技力はなかなか凄いですな。

当初はなんとも一本調子感が漂っていて微妙だったが、回が進み萱島の抱えていたものが見えてきたら私の考えも一変した。諦めや悲しみを抱え「期待しても裏切られる。だったら最初から1人でいい」と達観した人物だったからこそ距離感があったし、感情の起伏すらないフラットな演技だったのではないだろうか。

それが今回、その萱島の感情を全て聞いた畑野が後ろから抱きしめるという描写があったのだが、その瞬間の萱島…山田裕貴のフッと憑き物が落ちたような表情の変化が印象的だった。なんか…勘違いしててごめんよ山田。

さて、今回現世に帰る道「ワームホール」が現実のものとして目の前に現れた。もちろん発生条件は未だわからないが、これは帰る算段がつきそうである。しかし…疑問も少なからずある。

今皆がいる世界は30年後の世界らしい。それは現世では完成していなかった建造物が完成している描写から確定事項だろう。

となると、お好み焼き屋の自転車は…30年間同じ自転車に乗りますかな?30年あれば電動自転車どころではない技術革新が起こりそうなもので、どうしても違和感が残ってしまう。

また、現世からこの30年後の世界に飛ばされた時、乗客が隕石のようなものを目撃している。「あの流れ星は超新星爆発…」と言う発言や「宇宙磁気圏の乱れでオーロラが見える」など乗客同士…あるいは現世の博士が推察していた。

まずもって超新星爆発と流れ星が全く結びつかないのだが、この際それは一旦横に置いておくとして…そんなやばい現象が起こったのなら、現世やばいんじゃね?滅んでいるんじゃないか?

そう考えると、白浜が見つけたサビサビの自転車も納得する。電車が飛ばされた瞬間、現世は滅んだ。そのまま残された自転車が30年の時を経て錆びた。そこに電車は飛ばされてきた…と言う展開はどうだろう。(まぁ今度は構造物の説明がつかなくなるが…)

まさかのパラレルワールド展開じゃなかろうな(笑)

ワームホールなら急がないとまずい?

それと、現世に帰りたくない連中があまりにも大人しいのが気に掛かる。萱島も当初はこちらサイドだったが、今話で改心したように思うので除外しよう。

前回離脱した山本(私がメタ視点で怪しいと感じている萩原聖人)や、5号車からバッグを盗んで逃げた3人組、そして未だ残る6号車の面々。

1人で生活すると告げ早々に5号車から別れた警備会社社員・田中弥一(杉本哲太、以下田中)も現世に戻る気はなく、こちらの世界で生き抜く覚悟を決めた人物である。そういえば先述のバッグを3人組に吹き込んだのは田中だったな…。田中は何かキーアイテムを知っているのか?

この現世に帰ることをよしとしない面々が、キーアイテムや何かを破壊したりアクシデント的なものが起こり「ワームホール」へダメージが及ばないかが心配である。

なぜこんなことを心配するかというと…「ワームホール」と聞くと我々世代のバイブル『ドラえもん』(藤子・F・不二雄)の大長編『のび太の宇宙開拓史』を想起してしまうからだ。

しかも…『ペントレ』の中でする「ワームホール」の説明の仕方が『のび太の宇宙開拓史』と似ており、私なんぞは「はは~ん、そういう話の流れになるな」とニヤついてしまった。(劇場版ではベルトを使って説明してたかな?)

『のび太の宇宙開拓史』では爆発で「ワームホール」の結びつきが弱くなり、タイミングを逃せばもう戻れなくなる…という結末だった。原作では悲壮感が漂うものであったと記憶している。

もし現世へ帰りたくない組がやらかして「ワームホール」の結びつきが弱まってしまったら…これは一刻も早く帰らないとまずいですぞ!

私の推論は当たってるか?

このドラマは当初よりネットを中心に「漂流教室に似ている」という声が多かった。以前も書いたが私的には楳図かずお氏の『漂流教室』みたいだという声が多いが、私的には田村由美氏の『7SEEDS』のような匂いがする。

それは今回「サバイバーとして選ばれたんだよ!」と言うセリフがあったことで、なんか妙な合点がいってしまった(笑)

これらを踏まえると『ペントレ』はアニメや漫画から影響を受けている部分が少なからずあるのではないだろうか?と想像する。そうなると…今回私が想起した『のび太の宇宙開拓史』説もあながち間違いではない??

次回以降楽しみである。ほんと急いだ方がいいよ!

各話感想一覧

関本貴仁
運営責任者
20代を広告代理店で過ごし、紙・ウェブ媒体で企画、編集を担当。
現在は運営責任者として『つまおもラボラトリー』の全記事に関する責任監修を務める。
光の空の列車のレール

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