中田敦彦「俺の笑いはドストエフスキー」発言のつまらなさ!誰か私に中田の笑いが理解できるほどの教養を与えてくれないか?

ブラックコンバットブーツ
ついて来られない者を淘汰するのは文化の逆行だ

昨今ネット上で賑わいをみせている、中田敦彦発端の泥沼バトル。

傍から見てても面白さがわからなかったので、私なりに色々調べてみたのだが…結局のところよくわからない。

正直言って誰得騒動だと思うが、少し触れてみたい。

目次

あっちゃんかっこいい~の時代は終わった?

ことの発端はオリエンタルラジオ・中田敦彦が自身のYouTubeで「【松本人志氏への提言】審査員という権力」という動画からだ。

この動画に対し当事者の松本人志はもちろん、お笑い界や弁論家による賛否両論が飛び交っている。

すでに観た人もいるだろうが、改めて動画を載せておく。まぁ再生数に貢献する必要もないと思うので、観なくても良いぞ。

問題の動画(中田敦彦『中田敦彦のYouTube大学 – NAKATA UNIVERSITY』より)

同意する部分もあるにはあるが…

この動画の中で中田は、松本がさまざまな賞レースの審査員をしていることを問題にあげ、「若手を審査するお仕事がめっちゃ多い」と公然と批判していた。

確かに『M-1グランプリ』(テレビ朝日)や『キングオブコント』(TBS)など、審査員席に座る松本の姿を観ることは多い。

それに「全ジャンルの審査委員長が松本人志さんっていうとんでもない状況」と苦言を呈した上で「20年間、松本さんを超える才能を発掘できなかったことと、お笑い界は今、向き合わなきゃいけない」と主張した。

これに関しては概ね同意である。他にも審査員はいるが、とにかく松本受けするネタを考える人もいるだろう。とは言え、審査員側の落ち度が目立った昨今を鑑みると、松本の安定感は目を見張るものはある。

しかし、今回の問題はココではない。松本にだけ牙を向ければよかったものを、他の芸人を引き合いに出す意味がわからない。巻き込まれた霜降り明星・粗品はいい迷惑だろう。

また、それに反論した相方・せいや。確かに「うんこ」のワードチョイスは「口が悪い」と言われても致し方ないが、買った喧嘩ならこれもまた致し方なしではなかろうか。

しかし、私が問いたいのは中田のやり口である。先にも述べたが、松本やテレビ・お笑い業界に文句があるのなら、その対象だけに牙を向ければ良い話。

だが「粗品は吉本に借金してるから、松本に強くは言えないか…」などと、全くもって関係のない粗品を引き合いに出し、それに反論したせいやをこき下ろすあたり意味がわからない。

もちろん中田が粗品の能力・実績を買い、松本に対して何か言ってくれることに期待している可能性も考えられなくもないが…粗品にしてみたらいい迷惑であろう。

2ちゃんねる開設者・ひろゆきやライブドア創業者・堀江貴文などの著名人がそれぞれ賛否を発表し、それぞれのフォロワーがその持論に賛同する形で波紋が広がり、静まるところを知らない。

周りを落とさないと光らない石ならいらない

また中田は動画の最後に「中田で笑ったことあるかないかの問題で言うと、中田で笑うのって結構知性いるから」「中田を面白いと思わないって、ドストエフスキー読めないとか、モーツアルトがわからないのと一緒だから。後世恥かくから。知性が必要。」と持論を展開。

これに対しても一定の理解は私にもある。松本やその系譜のネタや視聴率が取れるネタばかりに迎合するのは、業界にとって良いことはない…と言うことだろう。それならわかるのだが…。

「自分の笑いには知識がいる」これはどうでしょうね?私がオリエンタルラジオと聞いて真っ先に思い出すネタは「パーフェクトヒューマン」だが…これに知識必要だったか?

それに、せいやが「真っ直ぐ勝負してない」と中田を称していたが、これがカウンターとして非常に適していると思う。

中田の笑いってどこで観られるんです?中田のYouTubeを覗きに行ったが、一番力を入れているであろう『YouTube大学』はお笑いネタではないし、『中田敦彦のトーク』チャンネルもほとんどが対談。あるいはリアクション動画ばかり。

自身のファンで固まるであろうYouTubeなら、それは好意的なコメント・評価で埋まるのは自明ではないか。SNSを筆頭にネット上では批判意見が多く見られる中で、中田の動画に寄せられたコメントは本当に好意的なものが並んでいるだけに、周りを固めた自陣で勝負しているのはどちらだろうか?

自身のネタで笑わない人間を「ドストエフスキーが読めない」「モーツァルトがわからない」と、自身の価値を高めるために他人を落とす…こんな人の笑いを見たいとは私は思えない。

中田が得意とするであろうスタンダップコメディは、どこで観られるんだろう。本当に知性を必要な人たちにウケるなら、本場アメリカで勝負してみてほしい。

しかも現在ではこの部分を編集でカットしているあたり…恥ずかしいね。

当事者間で話し合うことは…多分無い?

当事者の松本が「テレビとかYouTubeとか関係なく2人だけで話せばいいじゃん 連絡待ってる!」とツイートしたことで、今後どのような幕引きが図られるのだろうか?

中田の相方・藤森慎吾が自身のYouTubeで、中田に対し恨み節を語っているのがなんとも悲しい限り。中田の動画に巻き込まれた全ての人が損をしていないか?

と言うより…1日21時の時点で中田の動画が270万回再生を超えていることを見ると、我々は中田の手のひらの上で転がされているだけである。

お笑い界を盛り上げるためのプロレスだったとしても、あまりに稚拙でつまらない今回の事件。

これ以上中田の再生数に加担する必要もないので、最後に一番の被害者とも言える霜降り明星の最新YouTube動画を貼って締めさせて頂こう。

霜降り明星『しもふりチューブ』より
関本貴仁
運営責任者
20代を広告代理店で過ごし、紙・ウェブ媒体で企画、編集を担当。
現在は運営責任者として『つまおもラボラトリー』の全記事に関する責任監修を務める。
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