今回も白石麻衣の裸体が見られたが…これは前回触れたので殊更触れるつもりはない。が、それ以上にひどい描写があったので、ライター稼業的には大助かりだ。
むしろ書いてもらうことで露出を増やそうとする、製作陣の魂胆じゃなかろうな?と思うレベルだ。ちゃんと書いてあげるから我々の宣伝もして欲しい。
そう思っても不思議ではないくらい、このドラマの設定はひどいものだった。特に白石麻衣回はひどい!
ネタの提供には感謝するけど…
木村拓哉主演の月9ドラマ『風間公親』は、2020年と21年に新春スペシャルドラマとして放送された『教場』シリーズの前日譚。
木村が演じるのは、キャリアの浅い若手刑事が実際の殺人事件の捜査を通して刑事としてのスキルを学ばせる新人刑事の教育にあたる“刑事指導官”の風間公親。『教場』シリーズで風間は義眼だったが、その理由がこの『風間公親』で明かされることとなる…。
2013年の「週刊文春ミステリーベスト10」第1位、2014年の「このミステリーがすごい!」第2位などと数多くのタイトルを奪取。警察小説の新境地としてシリーズ累計100万部突破のベストセラーとなった長岡弘樹氏の『教場』シリーズが原作。
しかしその期待値とは裏腹に、平均世帯視聴率は12.1%→10.7%→9.8%→9.6%→9.1%→8.3%→8.9%。そして今話は…9.4%に回復!やっぱり白石が一肌脱いだ意味があったのか?
第8話ざっくりあらすじ
ある日、古い木造一軒家で変死体が発見され、風間公親(木村拓哉、以下風間)と新人刑事・鐘羅路子(かねらみちこ)(白石麻衣、以下鐘羅)が臨場する。
遺体は27歳の女性・小田島澄香(ソニン、以下小田島)で、この古い木造一軒家は2ヶ月前に亡くなった母親から相続したという。外傷もなく、現場には2人分以上の食事と指紋が拭き取られた食器などを見た鐘羅は「犯人は男のような気がする。なんとなくですけど…」と推察。
捜査を進めるうちに、澄香が死亡日にメッセージ交換をしていた個人ネット販売業者・名越哲弥(小池徹平、以下名越)が容疑者として浮上した。
名越に事情聴取をする鐘羅と風間。会話をする中で名越が「異常に水を飲む」「捨てたゴミを何度も確認する」などの行動から強迫性障害だと気づく。名越が犯人ならちゃんと証拠隠滅できたか気になり、再び連絡してくると予想。
その予想通り名越は現場で探し物をしたいと連絡してくるのだが……。
個人的には大歓迎なので…
今回の事件に関しては『風間公親』らしくない、至って普通な展開だった。
最早『風間公親』にミステリー・サスペンス要素を求めておらず、なんならコメディとすら思っている節がある私にとって、今回のような優等生展開は「つまらない」と言っても良いが、流石にそれは酷と言うものだろうか。
しかしそれ以上のお土産をくれたので、やはり『風間公親』は大好きだ!
そのお土産とは…鐘羅が付き合っていたヒモ男・西田徹(渋谷謙人、以下西田)絡みのネタである。
鐘羅は西田から「友達が警察に捜査されているらしいので調べて欲しい」と頼まれ、実際に薬物対策課の刑事に話を聞き友達が薬物絡みの捜査線上に登っていることを知り、それを西田に伝えてしまう。
さらに今回の小田島殺害事件を捜査する中で小田島の住所録が発見され、その中にヒモ男とその友達の名前が書いてあることを知りながら、その情報を共有することはできなかった。
案の定、風間にそれを問い詰められた鐘羅は「クビにしてください」と頼むが、風間は「君には男女の機微を察知する能力がある。警察には必要な人材だと期待していただけに残念だ」と留意を求め、実際に鐘羅は交番勤務に戻る形で組織に残留したのだ。
まぁ「停職6ヶ月」と言うワードも出ていたので停職後に復帰…という形かもしれないが、それにしても今回の捜査情報を漏らしたのにも関わらず、そのまま残留というのは疑問が残る。
実際にあったケースで言うと、2022年7月に福岡県田川警察署の交番に勤務する警察官が情報を漏らしたとして地方公務員法(守秘義務違反)で逮捕。地方公務員法(守秘義務違反)では「職員は、職務上知り得た秘密を漏らしてはならない」とされ、それを破ったものは「1年以下の懲役又は3万円以下の罰金」とされている。
『風間公親』には警察監修が入っているようだが、この描写はどうしたことだ?風間の温情を見せたかったのかもしれないが、これまでの「冷徹かつ厳しい人物」と称される風間のキャラクターとは大いに異なると思うのだが。
あくまでドラマだからセーフ?
これまでも『風間公親』ではリアリティのない描写があり、その都度笑い話にしていたが…今話のコレはどうにもひっかかってしまった。
ネット上でも同様のようで「情報漏洩して停職6ヶ月で済むって軽くない?」「逮捕はされないの?」と疑問の声が多く聞こえている。
もちろん実際にあったケースや地方公務員法を素人ながらに調べただけなので、私が間違っていることも考えられるが…どうだろうね?
各話感想一覧
-
『風間公親』最終話。まさか続編とか狙ってないよな?新たな謎投下エンディングがつまらない
キムタク史上初の平均視聴率1桁でフィニッシュ。これには戦前から想像ついてたので驚かないが…風間のことを襲った犯人に対する所業が中途半端だし、続編を匂わせる手法そのものがつまらなすぎ!頼むからやめてくれ! -
『風間公親』第10話。何を観てるんだろ…と混乱するほどのつまらなさ。低迷の理由は木村拓哉のせいじゃないな…
キムタク史上初の平均視聴率1桁で終わる当確ランプがついたか?しかし…このドラマは元より期待できる物ではなかった。今までも違和感があったが、その理由が今話で明らかに。このドラマで「キムタク神話崩壊」と茶化してはいけない! -
『風間公親』第9話。時代錯誤も甚だしくつまらない。視聴率低迷の理由はここにあるのでは?
白石麻衣が一肌脱いだ効果か、2桁視聴率回復目前となった『風間公親』。しかし…今話では製作陣の古い家族観が痛々しくつまらない印象だ。「介護施設に頼る=見捨てる」価値観、それにより妻が失踪なんて…あってはならないでしょ。 -
『風間公親』第8話。警察組織のリアリティのなさがつまらなすぎ!捜査情報漏洩したのに…
白石麻衣が文字通り一肌脱ぎ視聴率回復を果たした『風間公親』。しかし…今話でのリアリティの無さには流石に失望した。今話の白石の行動は明らかな「地方公務員法」に違反していると思うのだが、あまりにも処分が軽すぎはせんか? -
『風間公親』第7話。白石麻衣の無意味な艶シーンはつまらない!視聴率のためのテコ入れじゃあるまいな?
風前の灯とも言える『風間公親』。そのテコ入れのためか、今回から登場する新人刑事役・白石麻衣に不必要とも思える露出が見られた。白石の演技もさることながら、その演出方法にも疑問が残るばかり。 -
『風間公親』第6話。風間の言動が不一致すぎてつまらない!木村拓哉の汚点ドラマ待ったなし?
風前の灯とも言える『風間公親』だが、ダメ押しとなりそうな風間の言動不一致を観てしまっては、『風間公親』がキムタクの汚点ドラマとならないことだけを願う。それもキャスティングの話題性が伴わない現状…如何ともし難いか。 -
『風間公親』第5話。視聴中止も視野に入るほどのつまらなさ…坂口憲二登場も時すでに遅し?
『風間公親』を第5話を観た時点で「もう…観なくてもいいかな」という雰囲気に。視聴率も着々と右肩下がりである。戦前から大々的にニュースとなっていた坂口憲二の俳優復帰も焼け石に水。義眼の理由が明らかになってジ・エンドか? -
キムタクの不安的中?第4話『風間公親』視聴率の下降が止まらない。モデル・生見愛瑠は名俳優の仲間入り待ったなし!
『風間公親』を第3話まで視聴した時点で「このドラマはミステリーやサスペンスものではない」と結論づけた私にとって、今話のトリックに驚きはないが…唯一驚かされたのは生見愛瑠の俳優としてのポテンシャルの高さだった。 -
『風間公親』キムタク神話も風前の灯!つまらなすぎてガッキー登場も「焼け石に水」状態
ミステリードラマでないのなら言ってくれってば(怒)肝心のトリックはチープだし、アリバイや動機に迫るシーンに大事なところはカット。観ている方はそこを楽しみに観ているのに…と憤りを感じた第3話。次週以降も視聴続行するか悩みどころか? -
『風間公親―教場0―』第2話も「ちょ、待てよ」な脚本に苦笑するが、宮沢エマの演技力に脱帽の巻
『風間公親―教場0―』の第2話もぶっ飛んだ脚本・展開でしたね。みなさまも観ましたか?もうこのドラマはそういうモノを楽しむべきドラマと言っても過言ではないでしょう。そんな中でも宮澤エマさんの演技力は光ってました!もうファンです(笑) -
【コメディ?】『風間公親―教場0―』のキャスティングはハマっていたが…滲み出る「つまらなさ」は脚本がアレだったから?
「何を演じさせても木村拓哉だ」の批判はナンセンス!『風間公親―教場0―』で演じている風間公親=木村拓哉と言っても良。それくらいマッチしたキャスティング!なのだが…肝心の脚本が「う〜ん…コメディ?」って感もありもんにょり(悲)
コメント