前回他にもタイムリープした人たちがいることがわかり、いよいよ手を取り合って帰る手段を講じるか…争いあうか…、どちらにせよ物語が動き始めるのかと思ったのだが。
なんとも平和な日常の延長と言った感じでつまらないものだった。
とはいえ、中には重要な要素もあったりするので、ながら観では厳しいかもしれないだけに、余計に腹立たしい。

裏切り者の出現は想定内
『ペンディングトレイン-8時23分、明日君と』(TBS、以下『ペントレ』)に原作はなく、脚本家・金子ありささんのオリジナルストーリー。
公式サイトには「予測不能のヒューマンエンターテインメント」とある。ネタバレなしに楽しめるということは…考察に熱がこもるというものだ!
視聴率は7.6%→6.8%→5.1%、そして前回第4話は5.9%と微量回復(ビデオリサーチ調べ、関東地区)
今回も延伸できるのだろうか?
第5話ざっくりあらすじ
前回発見した子供に導かれた先には、同時に消えたもう1車両(6号車)の面々がいた……。
その場をまとめているのはIT企業社長・山本俊介(萩原聖人、以下山本)で、工務店勤務の上村憲正(ウエンツ瑛士、以下上村)はじめ他の乗客と力を合わせて、お風呂やトイレなどのインフラや、川魚を食料としていたりするなど…5号車とは段違いのものが揃っている。
山本らは周囲の探索をした際に、朽ちた船を見つける。その中にあった無線が生きていたようで、船舶免許も持っているという山本が使用したところカナダに繋がり、その人からいろいろな情報を知ることができたという。
2029年にスペースデブリが元で小惑星が地球に衝突、太平洋の沿岸地域が壊滅的な被害を受けたらしい。山本は「我々がここに飛ばされたのには意味がある。この事実を持ち帰って、なんとしても食い止めなければ…」と力説する。
5号車に戻った消防隊員・白浜優斗(赤楚衛二、以下白浜)たちは、その情報を5号車の乗客に伝えたところみな生きる気力が湧いてきた様子で、6号車を真似してインフラを整え始めた。
そんな中、ネイリストの渡部玲奈(古川琴音、以下渡部)は「私はここでいい、誰も待ってないの」と現実世界に未練はなく、帰れることで意気揚々としている他の乗客が気に食わない様子。
そんなきっかけを作り出した6号車に話を聞きに行こうと単身乗り込もうとするのだが、途中高校体育教師・畑野紗枝(上白石萌歌、以下畑野)に見つかり一悶着を起こしていると…足元に人間が埋まっているのを発見してしまう。
その時6号車の乗客が渡部と畑野を襲い、渡部は逃げ出し5号車に助けを呼びに行くのだが…畑野は逃げ遅れ追いかけられ続けてしまう………。
一方現代では、スタイリスト・萱島直哉(山田裕貴、以下萱島)の弟でグレて逮捕・少年刑務所から出所した萱島達哉(池田優斗、以下達哉)は、働き場所がなく困っていたところを萱島が勤めていた美容室のオーナー・三島すみれ(山口紗弥加、以下三島)に声をかけられ、三島の美容室で働くことになった。
しかし、三島が目を離した隙に達哉はその場にあった財布から現金を抜き取ってしまった……。
途中差し込まれる恋愛模様…いる?
やはり前回記事ラストの予想通り、萩原聖人は裏切る気配がプンプンである。
5号車の多くの面々は、白浜のリーダーシップに概ね同意の上協力しているように見えるが、6号車の面々が山本を信用しているようには見えない描写もちらほら見えた。
それに5号車とは別行動をしている警備会社のサラリーマン・田中弥一(杉本哲太、以下田中)が5号車の情報を山本の元へ売りに来た際や、ラストのシーンなどで映る顔は何やら企んでいるような感じがダダ漏れ。
これがそのままの演出ならば興醒めではあるが、いい意味で裏切られることを期待したいところである。
それにしても、途中途中差し込まれる白浜・萱島・畑野の三角ラブコメシーンは必要なのだろうか?帰れるか帰れないか…どうしてこうなったのか…と推察しつつ観ている私にとっては冗長以外の何ものでもなく、視聴リズム?が崩れるのが気に掛かる。
キャリアウーマン・寺崎佳代子(松雪泰子、以下寺島)が萱島に「畑野のことが好きなのか?気になっているのか?」と尋ねるシーンがあり、そこで萱島は「別に、からかうのが面白いだけ」「生きてるのに必死で恋だなんて…」と反論するが、寺島は「ただただ生きている中に恋も入ってるのよ。むしろそれが生きているってことなんじゃないの?」と諭す。
きっとこの寺島の言葉を言わせたいがための三角関係なのだろうが…生きていく中での恋要素なんて微々たるものではなかろうか?自らの生死が簡単に奪われるような世界に飛ばされたのだから、ますます恋要素なんてものは薄まるだろう?
生き抜くための希望という考えもあるかもしれないが、火種になることもあるだろう。三角関係なんてものは後者の方が多い気もするし。
ギスギス展開になるか?
なんてこと考える私が、ただ単に人生において「恋」という要素がないことの「やっかみ」と言われればそれまでかもしれない。と言うか…その説の方が高いような気もする。
とは言え、やっとドラマのストーリーが展開しようかというタイミングだけに、そこに割かれる時間が惜しいと思うのもまた事実。
現実に帰る手段はあるのか?光り輝く石の意味は?
埋められた死体が金髪で、現実世界で殺人犯として追われていた人か?
萱島の弟はなんでお金盗んだ?
ますます来週が気になるばかり。恋の行方は…どうでもいいね!
各話感想一覧
-
『ペンディングトレイン』最終話。逃げる時は仲間内だけ…ってのが興醒めでつまらない。残念な結末だったよ!
『ペントレ』最終話。う〜ん…やっぱり積み残しフラグは置きっぱなしでしたね。道中よけいな横道にそれまくってないで、もうちょっと煮詰めて欲しかった。それにあれだけ大事にしてた友達も結局逃げる時は見捨てるなんて…ガッカリだ! -
『ペンディングトレイン』第9話。空白の3年間はどうするのか謎すぎてつまらない。たぶんそのまま放置なんだろうな…
『ペントレ』第9話。最終話1歩手前でも積み残しているものが多すぎてつまらない。一緒にこなかった乗客の皆は?隕石の謎は?それよりも気がかりなのが…なぜ2026年に戻されたのか?「ワームホール」ってそんなこと起こるだろうか…。 -
『ペンディングトレイン』第6話。全面戦争勃発もヌルくてつまらない。キャスティング豪華すぎやせんか?
『ペントレ』第6話。やはりメタ視点が過ぎるけども…萩原聖人は黒かったね!とはいえ車両同士の全面戦争に発展したのに怪我人数名で終わるとは、なんともヌルさを感じてしまいますね。それにしてもキャスティングが豪華すぎ! -
『ペンディングトレイン』第5話。冗長な恋愛模様がつまらない!ようやく動き出した物語のリズムを狂わせるだけ…
『ペントレ』第5話。もう1車両の乗客とコンタクトし、いよいよ物語は動き始める…と思ったら、主要キャラの三角関係ネタに時間を割かれ思いの外進展しなかった。あの恋愛模様は観ていると冗長にしか感じないのだが…必要なんですかね? -
『ペンディングトレイン』第3話。正義感の押し付けがウザくてつまらない!極限の人間はそんなに綺麗事に丸め込まれないだろ?
『ペントレ』第2話。主役はやっぱり山田裕貴で間違いなかった!そう思えたのは今まで主役然としていた赤楚衛二の正義感の押し付けに辟易したからだ。人は正しい言葉だけでは動けない…山田のような非情な決断も時には必要だろう。 -
『ペンディングトレイン』第2話。やっぱり主役は誰?状態が続いてつまらない。極限に置かれた人間の醜さよ…
『ペントレ』第2話。今回は人間の業や醜さが存分に現れていましたね。まぁ極限状態に突然追いやられたら、自分も正気を保てるかは自信ないが…それでもボーっと座っていうことは避けたいので「サバイバル」知識を得ようと思った。 -
【まだ間に合う】主役は誰?『ペンディングトレイン』第1話。混乱するほど豪華キャストも、ストーリーは謎すぎてつまらない?
『ペンディングトレイン-8時23分、明日君と』原作がない完全オリジナルストーリー。キャスティングが豪華で一見しただけでは主役がわからなかったが…主役は山田裕貴。第1話は状況説明で進展なく「つまらない」が…私としては大好物だ!
コメント