『風間公親』第6話。風間の言動が不一致すぎてつまらない!木村拓哉の汚点ドラマ待ったなし?

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絵を描く画家の手
もはや脚本のアラに突っ込む気力もない

ミステリードラマとしての脚本は破綻していると悟ってはいたが、ヒューマンドラマとしての脚本も破綻していたとは…なんとも残念極まりない。

番組としての楽しみは坂口憲二の俳優復帰、森山未來の18年ぶり月9出演などキャスティングの話題性だけ。

木村拓哉としての汚点ドラマにならなければ良いが…。

目次

キムタクドラマ初の視聴率1桁フィニッシュ?

木村拓哉主演の月9ドラマ『風間公親』は、2020年と21年に新春スペシャルドラマとして放送された『教場』シリーズの前日譚。

木村が演じるのは、キャリアの浅い若手刑事が実際の殺人事件の捜査を通して刑事としてのスキルを学ばせる新人刑事の教育にあたる“刑事指導官”の風間公親。『教場』シリーズで風間は義眼だったが、その理由がこの『風間公親』で明かされることとなる…。

2013年の「週刊文春ミステリーベスト10」第1位、2014年の「このミステリーがすごい!」第2位などと数多くのタイトルを奪取。警察小説の新境地としてシリーズ累計100万部突破のベストセラーとなった長岡弘樹氏の『教場』シリーズが原作。

しかしその期待値とは裏腹に、平均世帯視聴率は12.1%→10.7%→9.8%→9.6%→9.1%と堅実な右肩下がり!すでに第6話の視聴率も明らかになっているが…8.3%ともはや歯止めが効かないか。

第6話ざっくりあらすじ

ある日、首と手首が切断された遺体が発見された。風間公親(木村拓哉、以下風間)と新人刑事・遠野章宏(北村匠海、以下遠野)が臨場。風間はDNA検査で身元が判明する3日間で、犯人を捕まえるよう遠野に伝えた。

遠野が撮影した野次馬の写真から、近所に住む人間ではないギャラリー経営の画家・向坂善紀(筒井道隆、以下向坂)が容疑者として浮上。離婚した妻の再婚相手で歯科医の苅部達郎(浜田信也、以下苅部)が、遺体発見の3日前から行方不明で失踪届が出されていることが分かった。

遠野は遺体が右肩が下がっており歯科医の特徴と一致すること、向坂の仕事道具を使えば遺体を切断することができることなど、向坂に揺さぶりをかけるが自白には至らず。

それでも、離婚して別れることになった息子・苅部匠吾(城桧吏、以下匠吾)に絵の才能があるのにも関わらず、継父・苅部が自身の歯医者を継いで欲しいことから医学部への道に行くよう強引に説得されていたが、匠吾が自身の意志のもと画家を目指すことを決めたことを見届けたのち、向坂は殺害を自白した。

その後、見張りの要請を受けた風間と遠野だが、怪しい男に遠野が職務質問をした際に千枚通しで遠野は首など複数箇所を刺され、風間は右目を刺されてしまった……。

風間さんよ…そりゃないぜ

前回の最後、遠野が犯人と対峙した際に油断から犯人に背を向け、千枚通しで切りつけられ怪我。そのことを風間は咎め「交番勤務へ戻れ」と告げていた。

そして、それは今話の冒頭…警察学校校長などをも呼び出し改めて忠告するほど、風間は刑事として重大な過失だと咎めている。

しかし今回遠野が千枚通しで刺された時、風間は犯人から千枚通しを奪うでもなく、犯人を拘束し行動不能にさせるでもなく…あっさりと遠野の元へ駆け寄り電話で救急車を要請。案の定犯人は再び暴挙に及び、風間は右目を刺されてしまったのだ。

どうです?この言動の不一致さ。

いや、まぁ…大いに目をかけ、今話の向坂を自白に追い込んだ遠野の手腕を買っていた様子を見せていた風間だけに、遠野が刺されたことに動揺した…と擁護することはできるだろう。

しかし、どうにもこれまでの言動からすれば、今回の行動は理解し難い。

また、風間が犯人と対峙しているときの動きを観ると完全に犯人を圧倒していたことを考えれば、きっちり行動不能にさせてから遠野の元へ行っても遅くはなかったように思えるだけに…どうしても違和感しか残らない。

なんなら指導官としての資質を問われかねない事態ではないだろうか。

キャスティングの話題性で盛り返せる?

『風間公親』の視聴率は冒頭に書いた通り、ゴリゴリ下降線をたどっている。下手をすれば木村のドラマとして初めての平均視聴率1桁で終わる可能性すらある。

木村自身も、ドラマが始まる前からマイナス発言を繰り返していただけに覚悟はしているかもしれないが、どうやら木村の汚点ドラマという不名誉すら現実味を帯びてきてしまった。

V字回復への残るカードは、放送前からニュースになっていた坂口憲二の俳優復帰というキャスティングの話題性だけかと思ったが、千枚通しで暴挙にでた犯人が月9に18年ぶり出演となる森山未來という2枚腰には驚いた。

しかし、それも森山が登場しSNSでも話題となった今話が最低視聴率を記録してしまっては、V字回復も望み薄か……。

各話感想一覧

関本貴仁
運営責任者
20代を広告代理店で過ごし、紙・ウェブ媒体で企画、編集を担当。
現在は運営責任者として『つまおもラボラトリー』の全記事に関する責任監修を務める。
絵を描く画家の手

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