サポーターへ無期限の入場禁止処分
11日、明治安田生命J1リーグに属する横浜FCが、3日開催されたJ1第11節のアルビレックス新潟戦における、横浜FCサポーターによる違反行為により該当者1名に無期限の入場禁止処分を通告したと発表しました。
クラブの発表によると処分を受けたサポーターは、別のサポーターを殴り出血を伴う怪我をさせたというもの。
出血どうこうは関係なく、人を殴るという行為自体が犯罪行為。状況に関わらず警察が介入してもおかしくない傷害事件として扱われるべき話です。
そんな暴力行為である以上、横浜FCがサポーターに対し下した「横浜FC、ニッパツ横浜FCシーガルズが出場する全公式戦への無期限入場禁止処分」は当然であり、自クラブのサポーターとはいえ、クラブそしてJリーグの秩序を乱す人間は排除する。という毅然とした態度を示しました。
まぁ「永久」ではなく、「無期限」というのは致し方ないところなのかもしれませんが…。
清水エスパルス戦でも暴力行為…
一方、サポーターの暴力行為に対し、甘々裁定ではないかと言われているチームも。
今季7年ぶりにJ2へとフィールドを移すこととなったオリジナル10である清水エスパルス。
4月12日に明治安田生命J2リーグ第9節のベガルタ仙台戦で、観戦が認められていない通路で観戦をしていた清水サポーターが通路下の座席で観戦をしていた観客に対して暴力を振るい軽傷を負わせたという事例。
他のサポーターに対する「暴力行為」という点で言えば、横浜FCの試合で起きたものと同様ではあるが、清水エスパルスが当該サポーターに対して下した処分は「ホームゲーム5試合の入場禁止処分」。
横浜FCの「出場する全公式戦への無期限入場禁止処分」と比較すると、随分と軽いような気が…。
当然ではありますが、暴力行為自体発生して良いものではありません。
Jリーグの秩序を守るために
清水エスパルスは「今回の違反行為を受け、クラブとしましては、トラブルを未然に防ぐため試合中の巡回体制を強化し、ファン・サポーターの皆様への観戦ルールの周知をより徹底してまいります」と抑止について対策を説明。
ただ抑止をすり抜けて起こってしまった暴力行為に対して「ホームゲーム5試合の入場禁止処分」では本当にトラブルを未然に防ぐことが出来るのか不思議でなりません。
この処分であれば次節がアウェー開催であれば観戦出来ますし、現時点での処分であればシーズン後半には、このサポーターはホームゲームであっても観戦できる計算です。
世界的にみても女性や子どもが安全に観戦が出来るとされているJリーグ…、日本という国を考えれば「当然」とも言えるかも知れませんが、その「当然」がクラブやサポーターによる「秩序」で守られていることは間違いありません。
一部の「応援の熱量」を履き違えた人達が、その「秩序」を乱すことがないよう各クラブにはトラブルを未然に防ぐ対応と、違反者に対する厳正なる処罰をもって安心・安全なJリーグを追求してもらいたいものです。
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