環境が変わったぐらいでは人は簡単に変わらないということ
もはや「知ってた」という言葉がピッタリですな。
日本時間の8日、アスレチックスの藤浪晋太郎投手がロイヤルズ戦に7回から登板…。
この回こそ無失点で切り抜けましたが、続く8回は先頭から3連打を浴びて2失点…1死3塁で降板するも、後を任された投手が残したランナーの生還を許し、1回1/3を投げ3失点という結果、防御率は13.94という数字になりました。
今回の登板では得意?の四球グセこそ影を潜めていたものの、被安打され失点していては本末転倒…、むしろ適度に荒れて狙い球を絞らせないというのも「調子の良い時」の藤浪投手の特徴だと思っていますが…。
まぁ、そんな「調子の良い時」を最後に見たのはいつだったか…。
過去にも書かせて頂きましたが、これまで変わる切っ掛けと言えるアドバイスを貰っていながら活かせなかった藤浪投手の現在の成績については、多くのファンが「知ってた」と言える結果ではないでしょうか。
そんな藤浪投手がアスレチックスと契約しメジャーで投げているというのが、メジャー七不思議とも言えますが…。
さて、そんな藤浪投手ですが高校時代の評価そのままに阪神入団後の活躍とは打って変わり、「イップス」と疑われるほど制球を乱す姿も度々。
結局、勝ちに恵まれなくなり勝ち星を伸ばせなくなってくると、「トレード要因」だとか「環境が変われば飛び抜ける可能性が」など、阪神以外でのプレーを推す声も少なくありませんでした。
プレッシャーという名の言い訳?
「球界の盟主」と呼ばれる巨人(個人的には異論がありますがそれは別の機会に)や、阪神など人気球団ならではのメディアやファンの注目度によって選手に過度のプレッシャーが掛かるというのは有名な話。
近年、驚異的な強さをみせるオリックスの選手やOBは、同じく阪神との人気格差を自虐的に語ることも珍しい話ではありませんし、環境が変わったことで今までの成績が噓のように活躍するというのも有り得ない話ではありません。
それでも「環境が変わったから」というのは、あくまでも後付けであることは間違いありませんし、「環境が変わる」という事に対して「本人の自覚」が変わった事で成績が上向くということもあるでしょう。
そういった意味では、「環境が変われば」というのはファンそして選手本人にとって都合の良い言い訳…、いや正当化する為の逃げ道なのかもしれません。
もう1人、素材は一級品と言われながら…
今年そんな「環境が変われば」という期待を背に受けながら藤浪投手同様「知ってた」になりそうな選手がNPBにも1人…。
楽天イーグルスから巨人に現役ドラフトで移籍してきたオコエ瑠偉選手。
高校時代のポテンシャルの高さから将来を嘱望された1人ではありますが、藤浪投手同様…と言っていいのか、アドバイス…いや野球に対する姿勢に厳しい意見を集めてしまったことは否めません。
崖っぷちとも言える中、現役ドラフトで巨人に加入、心機一転望んだ今シーズンは開幕スタメンを勝ち取り「環境が変われば」を体現してくれるかと思いきや…、5月に入りスタメン落ちが続き8日に登録抹消となってしまいました。
オコエ選手に関して言えば、昨年末に指定暴力団である住吉会系の組員が傷害の疑いで逮捕された忘年会に同席していたとして事情聴取されていたことも報じられるなど「脇が甘さ」はファンも知るところ。
藤浪投手にしても、オコエ選手にしてもファン目線で野球に対して真摯に向き合っていないのではないか…。そんな思いを抱かせるからこそ「知ってた」と言われてしまうのではないでしょうか。
まだまだ長いシーズン、そんなファン達に「掌返し」をさせることが出来るのか注目するのも面白いかも知れません。
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