褒められた行為ではないが…
「なんか山田哲人のホームランボール捕らさせていただきました」
こうツイートした男性…。
5月2日に行われたプロ野球・セリーグ巨人対ヤクルト戦において、6回表にヤクルト山田哲人選手が今季3号目となるソロホームランを放ちました。
チーム成績同様、いまだ本来の期待に応える結果とは言い難い山田選手の打撃…、そんな中で聞かれた久々の快音ということでスワローズファンにとっても大いに盛り上がる話題。
それも現地観戦し、そのホームランボールをゲットしたとなれば、その興奮を誰かに聞いて欲しい気持ちはわからんでもありませんが…。
前述のツイートをした男性…。現在、ネット上に氏名・住所・勤務先などなど個人情報がネット上に「晒される」いわゆるネットリンチを受けている状態。
たかがホームランボールをゲットしたツイートだけで…と思うかも知れませんが、実はこの男性、ホームランボールを少年との奪い合い?の末にゲットした姿が中継されていたのです。
フェンス際という事で手元が見えている訳ではありませんが、自身の座席から3席程乗り出し少年の手を振り払うかのように見える当該シーンを目撃したヤクルトファンは激怒。
「大人気ない」「ファン辞めろ」など男性を非難すると共に「少年にトラウマが残らないことを祈る」「球団から少年にプレゼントを」など、ホームランボールを目の前でかっさらわれた少年へのケアを求める声が並びました。
異常ともいえるネットリンチ
当然、男性の行為…身を乗り出し更には少年の手を振り払ってまでホームランボールを入手しようとする行為は褒められたものではありません。
ホームランということを考えれば中継のカメラで抜かれることも容易に想像でき、入手までの一連の行動が動画で残っていることは必然。(カメラに映ってなければ、やってもいい行いでもありませんが)
それを踏まえても「なんか山田哲人のホームランボール捕らさせていただきました」とツイートする事は、かなり不用意な行動…。つまらない承認欲求だったのではと言わざるを得ません。
コロナ禍での「自粛警察」しかり、昨今では批判される行為を行った人間に対しネット上で残酷すぎるとも言える私刑が行われていしまうのは周知の事実。
前述の通り、この男性も例に漏れず氏名から住所、勤務先までもがネット上に「晒される」ているネットリンチを受けてしまったのです。
勿論、この個人情報を公表されるネットリンチを受け、ネット上では「流石にやりすぎ」という声が上がる通り、「度を越した」行為であることは否めませんが…。一度流出してしまえば、止める術がないのもネットの怖いところ。
男性の行為が発端とは言え、「過剰なネットリンチは他人の人生を否応なしに変えてしまう」…、その事を十分に理解した上で、「ネットリンチはしない・関わらない」そういったスタンスでネットやSNSと向き合って行きたいですね。
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