キムタクの不安的中?第4話『風間公親』視聴率の下降が止まらない。モデル・生見愛瑠は名俳優の仲間入り待ったなし!

当ページのリンクには広告が含まれています。
赤ちゃんの足を持っている手のクローズアップ
生見愛瑠しか特筆することがない…

「『月9』って、もう言わなくてもいいんじゃないかって個人的には思ってる」

この言葉は『風間公親-教場0-』(フジテレビ、以下『風間公親』)の完成披露舞台あいさつに登壇した木村拓哉が発した言葉である。

自身も数多くのヒット作を生み出し「月9=キムタク」とも称された木村が、その月9枠での風間役に、木村は「『ないな』と思いました」と断言。その真意を想像するに、初めから苦戦を覚悟していたのではないだろうか。

そう思うことに何ら不思議ではないほど、視聴率は伸びるどころか12.1%→10.7%→9.8%→9.6%…と綺麗な右肩下がりとなった。

そんな中、唯一と言っていいほど好材料が現れたのだが…それはこの第4話だけに限った話になりそうだ。

目次

ガッキーでこれでは…先が不安だ

木村拓哉主演の月9ドラマ『風間公親』は、2020年と21年に新春スペシャルドラマとして放送された『教場』シリーズの前日譚。

木村が演じるのは、キャリアの浅い若手刑事が実際の殺人事件の捜査を通して刑事としてのスキルを学ばせる新人刑事の教育にあたる“刑事指導官”の風間公親。『教場』シリーズで風間は義眼だったが、その理由がこの『風間公親』で明かされることとなる…。

2013年の「週刊文春ミステリーベスト10」第1位、2014年の「このミステリーがすごい!」第2位などと数多くのタイトルを奪取。警察小説の新境地としてシリーズ累計100万部突破のベストセラーとなった長岡弘樹氏の『教場』シリーズが原作。

第4話ざっくりあらすじ

第3話からバディを組むのは、所轄署では少年課に所属し児童虐待家庭の捜査に熱心に取り組んでいた、シングルマザーの隼田聖子(新垣結衣、以下隼田)が引き続き登場。

ある日のこと。自宅のリビングで死後4日ほど経った死体が発見され、風間と隼田が臨場する。その死体は人気工芸家の浦真幹夫(淵上泰史、以下浦真)だった。

殺人事件として捜査線上に浮上したのは、事件の直前と思われる時間に道路のNシステムに記録された浦真の車の助手席に同乗していた、19歳の大学生で妊娠中の萱場千寿留(生見愛瑠、以下萱場)。

風間と隼田は萱場が住むアパートへ赴くと、その大家から「萱場は数日前に出産した」「赤ん坊を見せてくれない」「赤ん坊の足にアザみたいものがある」と聞かされ虐待を疑うのだが、隼田はあえて虐待から目を逸らそうとする。

児童虐待家庭の捜査に熱心に取り組んでいた隼田が何故…と風間が追求すると、隼田の子供が昔父親に虐待されていたこと、その事実を知りながら見ないふりをしていたこと…その罪滅ぼしとして児童虐待の捜査に取り組んでいたと説明。弱音を吐けない隼田が初めて弱音を吐露した。

殺人事件の捜査では、犯行現場となった浦真の自宅の隣人の子供から有力な情報を入手。その情報と犯行現場の状況から萱場が犯人濃厚となり、犯行現場で直接対決へ…。

隼田はこれまでの捜査で得た証拠から導き出した推論を実演する。犯行後に産気付き急遽浦真の作品(金属と木材を組み合わせた大きな皿?)に産み落としたこと、その際に金属がストーブで熱せられており赤ん坊が金属に触れ火傷をおったこと、その火傷の痕とお皿の縁にあった刻印が一致したことにより、萱場の自白へとこぎつけた。

キムタクだからわかる?戦前の不安

今回のトリックも疑問を抱く部分が多かった。

急な出産にも関わらず床から体液が検出されなかった理由として、大きなお皿を使ったから…というが、先述の通り赤ん坊の足にはお皿の縁にあった刻印が火傷痕としてくっきり残っている。お皿の縁に足が触れたことになるのだから、体液が外に飛び出さないのが不自然ではなかろうか。

さらに…そのお皿についた体液を台所の流しで洗い流したというが、そんなことをしたら血液が流しにべったりついていることだろう。それならば鑑識が血液反応を得られない理由がわからない。

ネット上でも「水洗いしたくらいでは血液や体液なんて簡単に検出されるだろ」「推理ネタとしてはやっぱり無理があるな」など私の推論と同様の意見が見られただけに、この疑問を抱いたのは私だけではないようだ。

しかし、『風間公親』を第3話まで視聴した時点でこのドラマはミステリーやサスペンスものではないと結論づけた私にとって、この程度のチープなトリックはもはや問題ではなく、ここまで視聴率が上向かない理由は他にあると思っている。(その理由がようやくわかった気がした第4話だった。)

木村自身これまで『教場』シリーズをスペシャルドラマとして2作品演じてみて、「『教場』はドラマ化には向かない」と薄々感づいていたのではないか…と思うのだ。

だからこそ完成披露舞台あいさつにも関わらず「『月9』って、もう言わなくてもいいんじゃないかって個人的には思ってる」「『ないな』と思いました」「“あんな作品”を地上派でお届けするという、パンクなもの作りをさせてもらった」「これやっていんすかっていう感じ」とネガティブワードを連発したのではないだろうか。

当初は私も「ハードルを下げにきただけだな」と楽観視していたのだが、ことここに至って「どうやら本気で思っていたのか…」と考えを改めざるを得ない。

そう考えると、これから視聴率が回復していくのも期待薄な気がしてならないのだが…果たして。

生見愛瑠は影のある役者になるか…

そんな負け戦感がただよう『風間公親』だが、第4話の犯人役・生見愛瑠にとっては名を残せた作品になったのではないだろうか。それほど名演だったと思う。

私が観ている中で今話のMVP(MVPと言うのか?)はキムタクよりもガッキーよりも、めるるだった。これまでの生見愛瑠をテレビで観る時は笑顔が特徴的なモデル・俳優だと思っていたのだが、影のある…憂いのある役を演じさせたら、ここまで印象に残る俳優になるのか…と驚かされた。

まだ俳優としての活動歴は短くこれまで3作品しか出ていないにも関わらず、今期は一気に『風間公親』と『日曜の夜ぐらいは…』(テレビ朝日)の2作品に出演。そのどちらも影のある役柄を演じていることから、製作サイドにとっても生見愛瑠=影の図式を見出しているのでは?と思わずにはいられない。

これからの生見愛瑠の俳優としての活動にも注目していきたい!(『風間公親』は…どうしようねぇ…)

各話感想一覧

関本貴仁
運営責任者
20代を広告代理店で過ごし、紙・ウェブ媒体で企画、編集を担当。
現在は運営責任者として『つまおもラボラトリー』の全記事に関する責任監修を務める。
赤ちゃんの足を持っている手のクローズアップ

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次