『風間公親』キムタク神話も風前の灯!つまらなすぎてガッキー登場も「焼け石に水」状態

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このシーンが映る映らないでは推察に大きな差が…(画像はイメージ)

う~ん…率直に言ってしまえば「もう観なくても良いか?」レベルである。あ、『風間公親-教場0-』(フジテレビ、以下『風間公親』)の話ね。

それは私だけではないようで、視聴率にも如実に現れており12.1%→10.7%→9.8%(関東地区リアルタイム、ビデオリサーチ調べ)と回を重ねるごとに下がりまくっている。綺麗な右肩下がりだ(笑)

というか第3話の感想を書かねばならないのに、もはや木曜日という体たらく。視聴率も出ちゃってね…。それくらい気が乗らない第3話だった。

目次

新人刑事の調教物語は要らないのでは?

『風間公親』は木村拓哉主演の月9ドラマで、スペシャルドラマとして過去2回『教場』が放送され、満を辞して連続ドラマとしてスタートしている。

先週までは赤楚衛二が新人刑事として登場していたが前回で卒業。今回から新垣結衣が新人刑事・隼田聖子(以下隼田)として登場する。

第3話ざっくりあらすじ

隼田はシングルマザーとして子育てに追われながらも、捜査一課の新人刑事として勤務している。「できることは一人で、できないことは二人で」が娘との合言葉だ。

隼田の直属の上司は風間公親(以下風間)の下へ行かせるのを、「シングルマザーゆえ遅くまで捜査させられない」と断ったそうだが、風間に捜査能力を買われ配属されたとのこと。

そんなある日、森林の住宅地(別荘地?)で死体が発見される。死亡したのは大学の法医学教室で助教授を務める宇部祥宏(浅利陽介、以下宇部)。「先にテンゴクへ行ってます」と書かれた直筆と見られる遺書があり、服毒自殺の線が強まっていたのだが…家の中ではなく敷地外で亡くなっていたのが疑問視されていた。

検死に回された宇部を解剖するのは、宇部の上司・椎垣久仁臣教授(佐々木蔵之介、以下椎垣)。解剖を進めた上で「青酸塩による服毒自殺」と決定づけたのだが…その際に、助手として入った学生が気道上の炎症を見つけるが、椎垣は一瞥しただけで「気管支炎」と決め組織細胞の保存などはしていない点を風間は気にするが…いつものように口出しはしない。

その後隼田の捜査が進む中で、以前椎垣が検死する際に臓器から有毒ガスが溢れ宇部が昏睡するという事故が起こっており、次期医学科長に内定している椎垣はそれを隠蔽するも、宇部が公表することを恐れていた末の事件だったことが判明。

家の中ではなく敷地外で亡くなっていた理由は、宇部は椎垣には解剖されたくないと最後の力を振り絞って県境を越え隣県で死ぬために外へ出たのだが、途中で力尽きたという結末だった。

これはミステリードラマではない!

ドラマの原作である小説『教場』は、週刊文春「2013年ミステリーベスト10」国内部門第1位、「このミステリーがすごい!2014年度版」第2位に輝くなど、ジャンル的にはミステリーになると思う。

しかし…ドラマ『風間公親』に関してはミステリーではないと確信。それが私としては許せなかった。

『風間公親』第3話は、『刑事コロンボ』や『古畑任三郎』(フジテレビ)のように先に犯人がわかるスタイルで進行。だからこそ「犯人の主張やアリバイをいかに崩すのか」この点が大いに気になり視聴していたのだが…。

宇部が家の中ではなく敷地外で亡くなっていた理由を解明するのに、隼田が現地に赴き宇部の気持ちになって検証してみたところ、宇部が亡くなっていたところは住宅地がある坂の下ではなく、息も絶え絶えの中あえて坂の上に登った先で力尽きていた。

それはなぜか?と私は悩みつつ視聴していたのだが…まさかの途中で捜査シーンがフェードアウト。そのまま明らかになることなく犯人と対峙シーンへと進む展開になってしまった。

先にも書いたが、宇部は椎垣には解剖して欲しくないと隣県で死ぬためにわざわざ坂を登っていた。フェードアウトしたシーンが後にわかるが、隼田は「この先県境」という石碑を目にしており、それが決め手となり椎垣の自白へと繋がる超大事な要素である。

『ノックスの十戒』というものをご存知だろうか。ロナルド・ノックスという推理作家が「推理小説を書く際のルール」として十戒を書き記している。

  • 犯人は、物語の当初に登場していなければならない。ただしその心の動きが読者に読みとれている人物であってはならない。
  • 探偵方法に、超自然能力を用いてはならない。
  • 犯行現場に、秘密の抜け穴・通路が二つ以上あってはならない(一つ以上、とするのは誤訳)。
  • 未発見の毒薬、難解な科学的説明を要する機械を犯行に用いてはならない。
  • 主要人物として「中国人」を登場させてはならない。
  • 探偵は、偶然や第六感によって事件を解決してはならない。
  • 変装して登場人物を騙す場合を除き、探偵自身が犯人であってはならない。
  • 探偵は、読者に提示していない手がかりによって解決してはならない。
  • 探偵の助手となる者は、自分の判断を全て読者に知らせねばならない。また、その知能は、一般読者よりもごくわずかに低くなければならない。
  • 双子・一人二役は、予め読者に知らされなければならない。
Wikipedia『ノックスの十戒』より

この『風間公親』の所業は、まさしく『ノックスの十戒』の「8. 探偵は、読者に提示していない手がかりによって解決してはならない。」に抵触する。

もちろん『ノックスの十戒』はあくまでセオリーであり、あえてそれを外して作られるものもあるが…今回のトリックにおいてそのシーンを伏せなければならない明確な動機が見当たらないだけに、私のテンションはだだ下がりとなってしまったのだ。

興味はアイスピック男のみとなるか?

改めて言う。このドラマはミステリードラマではない。そう考えると、これまで指摘してきた「トリックのチープさ」にも納得がいく。製作側はそこに重きをおいていないのだ。今回だって遺体の上司に検死させるかね?

とすると…人物像に重きをおくヒューマンドラマなのだろうか?それにしてもお粗末感は否めないのだが(疑)

まだ第3話だから見切りをつけるにつけられないところである。それに風間が義眼になった理由に繋がりそうな「アイスピック男」も徐々に表に現れてきた。

もういっそのこと新人刑事の教育云々…は除外して、風間の過去を掘り起こす(アイスピック男との対峙)へ進んでもらいたいものだ。その方が幾分スッキリして視聴するにも風通しが良いだろう。

各話感想一覧

関本貴仁
運営責任者
20代を広告代理店で過ごし、紙・ウェブ媒体で企画、編集を担当。
現在は運営責任者として『つまおもラボラトリー』の全記事に関する責任監修を務める。
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