福山雅治『ラストマン-全盲の捜査官-』はつまらない?バディ・大泉洋の起用法に疑問しかない

バディで捜査をする二人
本物のバディ感はあるけどね

以前私が木村拓哉主演の月9『風間公親 -教場0-』(フジテレビ)の記事冒頭に「私的には今期ドラマの中で1,2を争う期待値」と書いた。

その1or2が本日21時放送の福山雅治が主演する『ラストマン-全盲の捜査官-』(TBS、以下『ラストマン』)だ。

だが…どうやら私の抱いた想像は「幻想」だったかも知れないかと思うと、なんとも盛り下がる次第である(悲)

目次

観るべきか観ざるべきか…

『ラストマン』は、福山としては同じくTBSの日曜劇場『集団左遷!!』以来の連続ドラマとなる。

「どんな難事件も必ず最後に解決させることから“ラストマン”と呼ばれていた」という全盲のFBI捜査官・皆実広見として主演を務める。「誰よりも悪を憎み、犯人検挙のためには手段をいとわない刑事である…」とされているが果たして。

某ドラマのトリックはなんともチープなものばかりだが、『ラストマン』には同じ轍を踏まないで欲しいものだ(笑)

そんな『ラストマン』も、放送開始前だが不安要素が多く見られている。

旬は過ぎたのか…

主演の福山は、TBS系ドラマ『あしたがあるから』でテレビドラマデビューし、イケメン俳優として注目を浴び、その後も『ひとつ屋根の下』シリーズ(フジテレビ)や『美女か野獣』『ガリレオ』シリーズ(ともに同局)など数多くのヒット作に出演している。ミュージシャンとしても功績を残しているが…今回は割愛。

そんな福山もドラマの仕事は久しぶりだ。既出となるが日曜劇場『集団左遷!!』に出演したのが2019年となり、実に4年ぶりである。

そんなこともあり期待が高まっていたのだが、ネット上では「福山の旬は過ぎたのでは?」という声も聞こえ、そんなバカな?と私も良い機会なので調べてみたところ…あながち間違ってないのかも?と思うに至った。

まぁ時代の違いがあるが、ドラマの人気をはかるのにもってこいな指標が視聴率である。福山ドラマの視聴率を調べると1位は『ガリレオ』で平均視聴率21.9%、2位は『いつかまた逢える』の20.6%、3位は『not so パーフェクトラブ!』18.9%…となっている。

このどれもがフジテレビでの放送だ。いや…トップ10の中でフジテレビ以外なのは4位の『龍馬伝』(NHK)18.7%と『集団左遷!!』10.5%の2つしかない。これほどの偏りがある視聴率はあり得るのだろうか?

さらにトップ10の中で『ガリレオ』関連が3つ入っていることも問題だ。確かに福山=ガリレオ=湯川学のイメージがついていると言っても過言ではないだろう。

今回の『ラストマン』は蜜月関係のフジテレビではなくTBSである点は、大いに不安が募る。

また…「旬は過ぎた」の声を証明するように、1位『ガリレオ』の初回放送は2007年、2位『いつかまた逢える』は1995年、3位『not so パーフェクトラブ!』は1999年…。なんとも古い数字が並んでいる。

『集団左遷!!』が9位に滑り込んでいるのが救いだが…ますます不安が募る数字と言えよう。

大泉の取り扱い方にも不満

この『ラストマン』で全盲のFBI捜査官・皆実広見の補佐をする護道心太朗を演じるのが大泉洋である。

大泉は北海道ローカル番組『水曜どうでしょう』(HTB)への出演を機に、一躍全国へと羽ばたいたローカルタレント(失礼)である。

北海道では「CREATIVE OFFICE CUE」という事務所で活動をしているが、大泉が東京で仕事する際にお世話になっているのが、福山も所属している「アミューズ」であるということもあり、今回の『ラストマン』は福山のバーター出演…と言っては過言か。

大泉も今や『鎌倉殿の13人』や『SONGS』(ともにNHK)などに出演し、CMも含めて観ない日はないくらいに活躍中ゆえの抜擢と言った方が正しいだろう。

しかし…昨今の大泉の起用法というより番宣での露出が、なんとももったいないと思うのだ。

大泉は本当に多彩でモノマネや料理のレパートリーが多く、番宣においても頻繁に披露されているのだが…それが大泉が気持ちよく披露しているシーンが実に多い。そうではないだろう?大泉の真価は「ゴネ・ボヤキ」にあるというのが正しいだろう。

まともに料理をさせてくれない、料理したとて「まずい」と酷評される…そうした攻めを受けて反発する「ゴネ・ボヤキ」が面白いのだ。何もこれは私が勝手に思っているわけではなく、もとより大泉本人も自らの笑いを「7割ぼやきと3割悪態」「『悪態』『因縁』『いちゃもん』で構成されている」だと分析しているほどだ。

だからこそ昨今の大泉の起用法には、もったいない部分が非常に多いと言わざるを得ない。今回の『ラストマン』においても同様である。

彼に強烈なツッコミを入れられるのは、大泉本人も尊敬しモノマネのレパートリーとして何度も披露している福山が適任だと思うが…今のところソレは見られないのが非常に残念。こうなったらゲンゴロウも居眠りカメラ(ともに『水どう』ディレクター)も同席させた方が良い!

『ラストマン』の作中においては大泉の強烈なボヤキと福山のツッコミが観られることを願ってやまないが…ドラマとバラエティは違うか(笑)だが、第一話のラストはアドリブらしいので…ひょっとしたら無くはないのか?

個人的に藩士(水曜どうでしょうのファンの総称)と自負しているので『水曜どうでしょう』に関しては改めてまた別記事にしたい。

初週は観ますかね

まぁ最後の大泉起用法は置いておくとして…福山本人の不安要素は拭えないだろう。

もちろん脚本や演技、キャスティングが素晴らしく、私の不安が杞憂に終わることを願っているのだが、ソレは叶うのだろうか?

まずは本日21時から放送される『ラストマン-全盲の捜査官-』の第一話に期待して、本記事の締めとさせていただこう。

関本貴仁
運営責任者
20代を広告代理店で過ごし、紙・ウェブ媒体で企画、編集を担当。
現在は運営責任者として『つまおもラボラトリー』の全記事に関する責任監修を務める。
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