メジャー1年目の洗礼
日本屈指のバットマンが苦しんでいる。
18日(日本時間19日)ボストン・レッドソックスの吉田正尚選手が、本拠地フェンウェイ・パークで行われたツインズ戦に4番・左翼でスタメン出場しました。
結果は延長10回に逆転サヨナラでレッドソックスが勝利するも、吉田選手自身は5打数ノーヒット。
10日(同11日)のレイズ戦、第1打席に左安打を打って以来20打席無安打と苦しい状況が続いています。
勿論、吉田選手に限らずですが、メジャー挑戦1年目の日本人野手はNPBとの違いに手こずり、期待された通りの成績を残すのは限りなく難しい事というのは周知の事実。
まぁ大谷翔平選手や、過去にはイチロー選手など一部例外はありますが…、これまでの多くの選手は打率、本塁打、打点などNPB時代より数字が悪くなり、結果出場機会に恵まれなくなって最終的には帰国の途につくという流れもままあること。
当然、吉田選手のメジャー挑戦は始まったばかりであり、現時点で成功や失敗について語るべきではないですし、日本屈指のバットマンである吉田選手がここから期待以上の活躍をしてくれると信じるファンは私含め大勢いるはず。
それでもWBCで打点王に輝く驚異的な活躍と、本拠地グリーンモンスター越えのメジャー初本塁打で「吉田が一年目から活躍するのは間違いない」と思った事を考えれば、20打席無安打はという状況は軽々しく「大丈夫」とは言えないですね。
オリックス時代のように吉田選手の事を充分に理解しているファンやチームであれは、「まだ大丈夫」と復活を信じて暖かく見守ることが出来るでしょう。これまでの実績や期待に応えてくれた吉田選手を体感している訳ですし…。
ただ何度も言うように、今年はメジャー挑戦1年目…吉田選手はあくまでもチームを勝たせる「助っ人」としてレッドソックスに在籍しています。
慣れない環境に加えて、チームやファンから期待の圧…、いくら1年目とはいえルーキーではない訳ですから、期待を裏切り続けてしまえば一転して非難の対象になってしまう事は想像に難しくありません。
なにかにつけてWBCの後遺症…
これは吉田選手に限らずですがWBCに出場した侍ジャパンの面々…、現在の調子はまさに「選手それぞれ」といった状況ですが、結果を残せていないと何故か一括りにされる「WBCの後遺症」とされる問題…。
勿論、世界一奪還の為に神経を尖らせ、戦い抜いた選手達に精神的・体力的な「疲れ」はあるでしょう。だって観ていたファンだって疲れるくらいの試合をしてましたよ。
ファンも選手も興奮が疲れを誤魔化していた…。そう言われてしまえば、疲れの兆候はあるでしょうが、「後遺症」としてしまうのはいかがなものでしょうか。
当然、年間通して活躍することは無理ですし、選手自身の調子の上下もあります。所属するチームの状況、役割も違うのであれば、なんでも「WBC後遺症」では感動を与えてくれた選手達に失礼ではないかと思ってしまいます。
先日行われた大谷翔平選手との侍ジャパン対決…天候にも恵まれず大谷選手が2回で降板するなど期待した盛り上がりには程遠かったものの、日本のファンだけではなく現地でも期待が大きかったのは事実。

そんな期待と興奮を産んだWBC…、その舞台に立った選手達が再び侍ジャパンのユニフォームに袖を通したい…。選ばれなかった選手達が今度こそはと目指したい。
そう思ってもらう為にも、観ているファンとしては「WBC後遺症」「WBCの影響」なんて言葉は一度葬り去って、ただ選手達の活躍に期待したいですね。
つまおもラボラトリーは吉田選手の活躍を応援しています。
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