5年ぶり単独最下位…
「球界の盟主」はもはや死語ですかね。
14日、バンテリンドームで行われた「中日対巨人」。この試合を9-2で落とした巨人が、5年ぶりとなる単独最下位になったとして話題に。
ここまで巨人は開幕から13試合を消化し4勝9敗、133試合のレギュラーシーズンの僅か10分の1程度とは言え、「今年の巨人はひどい」として言葉が多くみられるのは事実ではないでしょうか。
WBCでも活躍した岡本和真選手(打率.340)や戸郷翔征投手(2勝)、勝ち試合が少ないこともあって大勢投手は1セーブに留まっていますが、2回を投げ被安打0と好調の様子。
それでも勝てないというのは、これまで実績のある選手に頼りすぎていたという事実ではないでしょうか。
先発の柱である菅野智之投手は右肘の張りで未だ2軍で調整中、オープン戦から不調が続く坂本勇人選手も開幕から22打席ノーヒットを記録するなど完全復調にはほど遠く、投打のキーマンが沈黙状態…。

中田翔選手は1人気を吐いているような状態ですが…、昨年まで中島宏之選手、丸佳浩選手らチームを支えた屋台骨が低迷しているともなれば、チームの成績不振には納得のいくところ。
一方で、現役ドラフトで加入したオコエ瑠偉選手がここまで稼働しているのには少々驚きですが…。
全権監督のデメリット
さてそんな不振に喘ぐ巨人。
負けが混む理由なんて一つや二つで済まない場合もありますし、そもそも勝負事なんて巡り合わせというか、切っ掛けひとつで一変するのは当たり前。
それでも健気に球場に足を運び、テレビ中継を追っかけ、ラジオで音だけでも聞きたい…、そんなファンがいる以上、チームの現状を非難し不振の理由をあれやこれやと推察、解決策までネット上は大盛り上がり。
「自分だったら」なんて、自称次期監督候補達または自称野球アナリストの方々から、頻繁にかつ早めに聞こえてくるのは原監督の交代論。
先にも触れたようにまだ10分の1程度の消化数。前年セ・リーグワースト記録の開幕9連敗を喫した阪神に比べればまだマシとも言えます。※阪神ファンの方々すいません。
それでも巨人ファンが気になっているのは原監督に権力が集中してしまっているという点に他ならない様子。
「全権監督」なんてまさしく権力の塊のような言葉の通り、必要あるのかないのか分からない選手でも実績があるなら獲りにいき、若手にチャンスを与えたかと思えば結果が出なければ早めに見限る…。
ベテランや助っ人便りで若手は飼い殺し状態…、そんな状況が許されてきてしまったからこそ、頼みのベテランや助っ人が不調では為す術無し。
5年ぶりのBクラスとなる4位で終えた22年シーズン…3年契約の2年目とは言え、原監督以外であれば解任に至っていてもおかしくなかったはず。
あの時、監督交代していれば…、そんな巨人ファンの声がシーズン終了時に聞こえてくるか…巨人ファンならずとも全権監督の行く末は今シーズンの楽しみの一つかも知れませんね。
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