NHK・朝の連続ドラマ『らんまん』が4月3日から放送開始され、1週目『バイカオウレン』が終了しましたね。みなさまは観ましたか?
案の定「つまらない」という声がネットを中心に見られましたが、まだまだ第1週。さすがに視聴の可否を決めるには早すぎる。これから続々と役者さんも出てきますし、ストーリーも動き出すというもの。
正直私も「つまらないかも…」と思いましたが、このドラマの見どころが何となくわかってきた次第!
注目ポイントは…
私は朝一から観ようと思っていましたが…初日から見逃しましてね(汗)お昼の再放送で観て…1日飛ばしてしまって…と、そのうち「まっ、ダイジェストで良いか」となりました。
近頃はNHK公式YouTubeでダイジェスト版を作ってくれるので助かりますな!
テーマは「花」で間違いない!
主人公・槙野万太郎(神木隆之介・子供時代:森優理斗)は、服が汚れるのも気にせず軒下に潜り込み、ひっそり咲く花を愛でるような天真爛漫な性格。
母のヒサ(広末涼子)も病弱で床に伏せていることが多く…というより金曜日放送の第5回にして亡くなってしまったのには驚いた。
その病床で生死の境をさまようヒサを元気づけようと、母の好きな『バイカオウレン』の花を探しに行くが見当たらず、立ち入りを禁じられた奥山へと足を踏み入れながらもやっとの思いで見つけたのだが…まさかの別の花でショックを受ける万太郎に対し「綺麗やね…」とか細い声で話す母には思わずグッときてしまった(泣)
さて、このようにこの作品のキーポイントはやはり「花」であることは間違いない。1週目の題名になった『バイカオウレン』の花言葉は【情熱】。「わしはこの花の名前が知りたい!」と明確な目標を見つけた万太郎へふさわしい花であると言えるだろう。

しかし…バイカオウレンと間違えて持ってきた花『セツブンソウ』の花言葉が【微笑み】であるあたり母のヒサの人間性をうまく表しているし、もう一つの花言葉【人間嫌い】も酒造の人間に対する万太郎の気持ちを象徴しているように思え、私なんかは「うまいこと作るなぁ~」と感心しきりである。
そして「植物相手では季節が合わず撮影できないなんてことになるんじゃないの?」などと心配したのだが…まさかの造花を使用していると公式Twitterでアナウンスされ、さらに驚かされた!これがまた写真や映像では本物と造花の違いがわからない精巧さだ。
まぁ…一目瞭然で花の名前が分かるほど精通していない素人こと私なので「違いがわからないのも当然だ!」と言う言葉は不要である。そこは私が一番理解している(笑)
「らんまん」を彩る“共演者”は、希少な山野草や撮影時とは季節が合わない植物ばかり。
— 連続テレビ小説「らんまん」 (@asadora_nhk) April 9, 2023
植物監修の先生方の指導のもと、こうした精巧なレプリカを用意して、自然に配慮しながら撮影しています。
これからも、可愛い“共演者”たちをどんどん紹介していくのでお楽しみに♪#朝ドラらんまん https://t.co/4NSAotwHe9
ディーン様…かっこ良すぎない?
それにしても、出演陣が豪華なのは朝ドラあるあるですね。
1週目『バイカオウレン』で特筆すべきは2人。祖母の槙野タキを演じる松坂慶子と、天狗?坂本龍馬を演じたディーン・フジオカである。
時代が時代だし、舞台も身分制度厳しい土佐(現在で言うと高知)と言うこともあり、主席で万太郎の病弱体質を笑う分家の者が「あいつまた倒れよったぞ」「本家のご当主が顔も見せんと」「ただでさえ、酒蔵仕切っちゅうががばあ様じゃゆうに、この先あの弱ミソが……」と笑っているシーン。
松坂慶子が「分家の分際で何て言うた? おまんらがいくら案じてくれよったち、所詮分家じゃ!」と一喝するシーンは爽快である。
正直言ってこの分家さんの万太郎に対する心配は、心配ではないと思う。と言うより「本家跡取りが居なくなれば、跡取りは分家が…」という薄暗い思惑を感じてしまったのは、私が歴史物を観過ぎているからだろうか?
だからこそ「おまんらがいくら束になろうが、万太郎一人にはかなわん!」の言葉に、あれほどの力がこもったのだ!と想像してしまう。それほど松坂慶子の台詞回しや表情を含めた演技には感嘆するばかり!
そして…ディーン様。アラフォーのおっさんが観ていても「ディーン様かっこいい~!」と思ってしまうほどの圧倒的ビジュアル!そして土佐弁のかっこいいこと(笑)
思い悩む万太郎のことを見つめる眼差しがものすごく温かい目をされているし…去り際には子役の目線に合わせるようにしゃがみ込む姿…の演技力というか表現力がもう素晴らしい!の一言。
坂本龍馬?天狗?とちょっとわからない役である。それにこの時代の龍馬は土佐には居なかった…なんて言われているし、龍馬とモデルの牧野富太郎との接点も今ひとつ(龍馬の甥っ子とは関係が深いようだ)。
このままフェードアウトなの?と不安を抱くが、きっと万太郎が道に悩むときにはまた再び現れるのではないか…と密かに期待している。
あ、ディーン様のオフショットです。ご査収のほどよろしくお願いいたします!
【万太郎が行く!突撃現場レポート📣】
— 連続テレビ小説「らんまん」 (@asadora_nhk) April 5, 2023
主人公・万太郎がいろんな人に気になる質問をする
突撃現場レポート第1弾🌸
初回のお相手は、天狗役を演じるディーン・フジオカさん!
身長を伸ばす秘密の方法とは…!?#朝ドラらんまん#ディーンフジオカ #森優理斗 #坂本龍馬 pic.twitter.com/4ZhVy3cxGZ
メモ帳片手に観るドラマ?
1日15分の朝ドラだからこそ、ストーリーが遅々として進まなかったり「つまらなさ」を感じるのは理解できるところである。
しかし役者の顔ぶれを見るだけでもテンションが上がるし、実際の演技力に驚かされることにも大いに期待しよう!
それに…このドラマを見終わった時には「もう少し路傍の花の名前を知れるかもしれない」と思うと楽しみでしょうがない。
てか『バイカオウレン』も『セツブンソウ』も…見たことないと思うのだけど、見過ごしているだけなのだろうか?出勤時やお散歩時に探してみると、さらにドラマが楽しめるかもしれない(笑)

各話感想一覧
-
【ササユリ】『らんまん』4週目。自由を得るには「覚悟」と「犠牲」が必要か?
第4週は…これまた重たい内容になっている気がするのは、私の想像が逞しすぎるからだろうか?花言葉を考えるに、あながち製作陣が示唆している内容とそう遠くない気もするが。だとしたら実に皮肉の効いた花のチョイスである。 -
NHK朝ドラ『らんまん』第3週は観ていてツライ!万太郎の動向があまりにも…
いよいよ青年期。演じるのも神木隆之介となり物語も動き始めてきた3週目。今までの「不快なシーン」連続とは違い、夢と希望に溢れたようなシーンが多いのだが…それは逆に私の心をえぐり痛めつけるのだ(泣)その理由を考えてみたい。 -
『らんまん』第2週視聴で気がついた、テレ朝『博士ちゃん』の見習うべき「異質性」とは…
NHK朝の連続ドラマ『らんまん』第2週を視聴して、子供に対する学業の軌道修正を図るべきか否かが気になったのだが…同時にテレビ朝日『博士ちゃん』に登場する親の寛大さに驚きを隠せない!大変だと思うが羨ましい限りである。 -
【花言葉は情熱】朝ドラ『らんまん』初週でつまらなさもあるが…花を知る良い機会!てかディーン最高(笑)
NHK朝の連続ドラマ『らんまん』第1週目『バイカオウレン』(4/3〜7)を見終わっての感想。タイトルの花の花言葉を調べて納得し、演者の演技力に驚かされた!というか…第1週目関しては「おディーン様最高!」で良いと思う(笑)
コメント