【物足りない】那須川天心ボクシング転向初戦に見事勝利も…正直つまらんかったと思う理由

当ページのリンクには広告が含まれています。
自宅のラップトップでビデオを見ている憂鬱な女性
なんか…もう少し盛り上がるかと思った…

観ましたか?那須川天心(帝拳)のデビュー戦。結果は6ラウンド戦い抜いて3-0判定勝利でした!

結果以上に圧倒的な実力差をみせて完勝!ではあるのだが…観ていた私だけでなく、ネット上でも「正直つまらんかった」という声が多数聞かれる残念な結果とも言える。

ただの格闘技ウォッチャーとしてだが、この「つまらんかった」理由を考えてみると結局「格闘技とは…」にたどり着いた。

目次

世界チャンピオンにはなると思うが…

今回の試合を観て「将来的…それも早い時期に世界チャンピオンになるだろうな」と率直に思った。

思ったのだが…同時に「気持ちが乗れる、応援できる選手にはならないかもしれない…」とも思った。みなさまはどうですか?

気持ち・スキル・エンターテイメント性は◎

『キックの神童』という名に恥じることないキックボクサーとしての戦績(42戦42勝28KO)を残し、満を辞して?ボクシング界へ転向した那須川天心。

その初戦は与那覇勇気(真正・17戦12勝(8KO)4敗1分)とスーパーバンタム級での戦いとなったが、前述の通り完勝of完勝!初戦とは思えない、終始危な気のない試合運びだった。

相手の与那覇は序盤から距離を詰めてプレッシャーをかけるも、那須川の目の良さやいい意味でボクシングっぽくないフットワークなどにより、何事もなくかわされ続けていた。逆に那須川のパンチは幾度となく与那覇の顔面を捉え、時間が進むごとに両者の顔に明確な差が現れるようになっていた。

そして2Rに与那覇はダウンを奪われ、4R以降は那須川の独壇場に見える試合運びとなる。

那須川のカウンターはガンガン当たり、ラウンドが終わるごとに両手を上げ喜び、エンタメ性を狙ったパンチ(トリケラトプス拳ではなくカエルパンチだったのは笑ってしまった)、UFCチャンピオンのアデサニアの真似まで繰り出すなど、余裕とも言える完勝だった。

この試合を観終わった時には「これは近い将来、天心は世界チャンピオンになるのは間違いない」と思ったが、それと同時に「つまらない」と思ったのは何故だろうか?完勝すぎたからか?

倒せないボクサー

結論から言うと「あの手数・ヒット数で倒せないのかよ(呆)」これに尽きるのではないだろうか。

試合途中から試合後の両者の顔を見れば、素人目にもダメージの差がわかるほど天心のパンチは当たっていた。当たっていたが倒せなかったのだ。厳密に言えば、天心は1回ダウンを奪っているが…あれは後頭部にヒットしているように見えたし、スリップと言われても納得なダウンだった。

天心はキックボクサー時代の戦績(42戦42勝28KO)が示す通り判定勝ちも多く、一部では「パンチ力が弱い」と指摘されるほど。その一例として、元WBA世界ライトフライ級チャンピオンの具志堅用高は、自身のYouTubeチャンネルで那須川と対峙した際に「パンチ力が弱い、もっとパンチ力をつけたい」と話すほどである。

その具志堅の指摘通り、パンチ力の弱さが露呈された試合と言ってもいい。なにしろ相手の与那覇だが本来の階級はバンタム級であり、今回のスーパーバンタム級の1つ下の階級の選手だった。体重で言えばスーパーバンタム級の55.34kgに対し、バンタム級は53.52kgと実に2kg弱の差がある。

もちろん勝負事なので、相手のパンチをかわし自らのパンチを当てる、それで倒せれば最上だが判定でも勝ちは勝ち。それでも良い。「勝ったものが強い」「頂点に立ってこそ」がプロの格闘家たる由縁とも言えるからだ。

が、那須川の試合を観ると、本人の試合を盛り上げたい意欲は強いように思う。それは今回の試合でも前述の通り随所に見られた。ならば「しっかりKOで倒してもらいたい!」と言うのがファンの心理であり、応援に値するところだろう。

だからこそ、試合後には「つまらない」「凡戦」「なんなら階級下の与那覇の方を応援したい」と言う声が聞こえてくるのではないだろうか。

これからに期待!

あまり他の選手と比較するのは好きではないが…モンスター・井上尚弥は24戦21KOである。あくまで私の感想であるが、やはりKOシーンが観たい!倒せる選手がかっこいいし応援したい!と言うのが、私を含めたライト視聴者層の感想だろう。

もちろん那須川はボクシングへ転向し、帝拳ジムに所属し本格的な練習を始めたのは2022年のこと。競技の違い、ラウンド数への不安など…まだまだ克服する部分は多いだろう。もちろんパンチ力向上という課題が含まれていることは言うまでもないが。

まだまだ初戦、第一歩を歩み始めたばかりの那須川。これからの試合に期待しつつ、この記事の締めとさせていただこう。

関本貴仁
運営責任者
20代を広告代理店で過ごし、紙・ウェブ媒体で企画、編集を担当。
現在は運営責任者として『つまおもラボラトリー』の全記事に関する責任監修を務める。
自宅のラップトップでビデオを見ている憂鬱な女性

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次