【時代遅れ】木村拓哉にはついていけない?栗山英樹・森保一・ダルビッシュ有にみるこれからのリーダー像とは…

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「いくら頭を下げても高い所から降りなきゃ見下ろしていることに変わりがないって事に気がつかない…」by 修羅の門(川原正敏)

WBCで13年ぶりに日本代表を優勝へ導いた栗山英樹監督の手腕や人柄がいかに素晴らしいか…というテーマがここ数日のワイドショーにおいてパワープッシュされています。主に『ひるおび』(TBS)が顕著だ。

そんな中、キムタクのキムタクたる所以を先日書かせていただいたのだが、なんとも対比が興味深かったのでキーボードを叩いている次第。

目次

時代とともにうつろうもの

Leader(リーダー)
先頭に立ってみんなを引っぱっていく人。先導者。指導者。統率者。〔外来語辞典(1914)〕

コトバンク(精選版 日本国語大辞典)より

リーダーとボスの違いを表した有名な風刺画があるのだが、著作権があるんだか切れているんだかわからないので文字で記すと…

重い石を引っ張る人間がいる。その先頭に立ち一緒に引っ張るのが「リーダー」で、石の上に立ち鼓舞するのが「ボス」だと書かれている。

キムタクは時代遅れか?

さて、先日の『ドレミファドン』(フジテレビ)と言う番組の中でのキムタクの振る舞いが、ネット上では批判の的になっていることを書いた。

私としてはキムタクはあれで良いのでは?と書いたのだが…果たしてそれは本当なのだろうか?

キムタクといえば熱血体育会系の男で、多くを語らず「背中で引っ張っていく」ような人物像のように思う。我々の世代の上司・先輩などはこのタイプが多かった。

何か質問をしてもざっくりとした説明に終わることも多い。最近の子にとっては酷いと思うだろうが…なんなら教えてくれるだけ優しかったりする(笑)酷い場合は「なんで教えなきゃいけないの?技術は目で盗め」なんてのもザラである。いわゆる「ボス」タイプだ。

私の経験においてそのような輩に何度もぶち当たっているが、大抵の人間が大した技術もないくせに出し惜しみをしている、なんならそれがかっこいいと思っている、古い職人の主従関係を間違えている…なんて恨み言が尽きない(泣)それほど「背中で語る」タイプの人間が多いのも事実なのだ。

『ドレミファドン』の中でのキムタクの振る舞いは「番宣拓哉が“いつもどおり”“俺様”オーラ」「『自分が一番』って威圧感が半端ない」「楽しさより変な緊張感が漂うから嫌」と否定的な意見がネット上で多く見られることから、やはり時代遅れ感が否めないだろう。

逆に、自身の技術・経験を惜しげもなく後輩に伝えられる人はいるのだろうか?と、私なんかは疑問視してしまうのだが………いるじゃないか!WBCにおけるベテラン・ダルビッシュ有の振る舞いは、まさしく惜しげもなく伝えていると言っても良いだろう。

まぁ、キムタクもダルビッシュも報道された映像・文章しか見ていないので、実際のところどうだかは知る由もない。とキムタクのフォローを足りないながらもしつつ、今度は「監督」と言うものにフォーカスしてみたい。

監督業はボスかリーダーか?

『ひるおび』において「これからの理想の上司は栗山監督のような存在である」的な話をされていた。その理由はWBCの中で選手との向き合い方が素晴らしいということのようだ。

栗山監督が帰国後に日本記者クラブにて会見を開いた際、短期間でチームをつくりあげるために必要な要素を聞かれ「選手と話すときに真正面に行って近づいて真正面から話す。自分の思いは自分でしっかりと正面から攻めなきゃいけない」と、選手とは真っ向に相対したという。

「誠心誠意自分が思ってることを相手に正面からぶつかるっていう作業ができれば、時間がかかっても伝わるものは伝わるし…」と、正面から向き合い続ける必要性を解いている。

それをよく表している逸話として『ひるおび』にWBC日本代表・白井ヘッドコーチが出演した際、「信じて任せて感謝する人」「全ての責任は私にあると言う」と、栗山監督はそんな人だったと話されていた。選手目線に立ち、選手・コーチ陣の自主性に任せ、最後の責任を負う「監督という係」をする人だと。

ゲスト出演していたスポーツジャーナリストの二宮清純氏は、「メジャーリーグでは球団の経営をするGM(ゼネラルマネージャー)で監督はあくまで『現場監督』。栗山監督はメジャーでコーチ修行してきたからそれが身についている」と。長嶋一茂は「今までの監督は、変な話視聴率などの数字を取れる人を据えて『全権監督』なんて言われるような人が多かった。栗山監督が初めて選手ファーストの監督なんじゃないかな?」と称賛の言葉を送っていた。

さて、同じく監督といえば…サッカー日本代表・森保一監督がいるのだが、前回W杯の実績を買われ異例の続投を命じられ現在は2期目に突入している。

しかし…2期目のスタートとなるキリンチャレンジカップ2023において、ウルグアイ戦では1-1のドロー、コロンビア戦では1-2での敗北と結果を残すことに失敗。その理由を当サイトの井戸が考察しているのだが、視聴率やスポンサーの顔色を伺うような起用法をしていたとしたのならば、果たして森保監督はリーダーと言えるのだろうか?

地上に降りるべし!

なるほど。結果を残すリーダーとは、背中で引っ張るような従来のリーダーではなく、選手目線に立ち、自分の気持ちを素直に真正面から選手に語り、選手の能力に全幅の信頼を寄せ、全ての責任を負う覚悟を持つ人間こそ…『現代のリーダー』と待ち望まれていると言うことだろう。

長嶋一茂の言葉を借りるならば「神が地上に降りてきたような振る舞い」を求められているとも言えるかもしれない。

なぜダルビッシュや栗山監督がそのような行動を取れるのか。そうすることで最終的にはチームの…日本の利益になると心から信じているからではないだろうか?

私などは社会人経験の苦い上司経験から会社の枠にはハマらない生活を送ることにしたので、後輩・部下を持つことは今のところ無いのだが…もしそういう機会があったのならば、栗山監督のような人間になれることを目指したいものだ。

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