【批判続出】マンネリというか「それは求めてない」が正解?『鉄腕DASH』2時間スペシャルを観て思うこと

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荷物を散歩しながら小道を歩く女
真似する人が現れないことを願ってます

テレビの前で正座をしつつ、片手にはツイッターを握りしめ…こんなに待ち侘びたのは久しぶりである。

ここ数回『鉄腕DASH』(日本テレビ)に関しての記事を書いていたこともあり、『鉄腕DASH』2時間スペシャルが本当に楽しみであったのだが、観終わってからの満足感と同時に不満感も募ってしまった。

今回は私が抱いた不満感の謎を解明しつつ、『鉄腕DASH』さまへ新たな道を提示したい。

目次

ターゲットが違うのでは?

今回の『鉄腕DASH』2時間スペシャルでは、前半と後半で違う企画を行う2部構成だった。

前半で行われた「DASH村」企画。23度目のコメ作りを行うため新たに田んぼを開墾するというもの。後半は「3000歩」企画として、3000歩以内に目的地に辿り着けるか…というもので、実に13年ぶりの海外として韓国を舞台に挑戦を繰り広げていた。

「DASH村」には大変満足だったが…問題は「3000歩」ではないだろうか?

TOKIOと福島県の絆は強い

前半の「DASH村」企画では、新たに開墾する土地を決め米作りをしようとするもので、今までTOKIOは番組で22年もの長期間にわたり米作りを続けている。

最初は浪江町「DASH村」で米作りをしていたが、東日本大震災により現在も帰還困難区域となっていて立ち入ることが出来ないまま。その後は東京都のど真ん中・世田谷区にある東京都立園芸高等学校の田んぼを間借り。「23区中人口No.1の世田谷区でお米?」と思ったものだが、しっかりと育て上げた。

2021年には再び福島県に戻り、浪江町のお隣・葛尾村での米作り再開。震災後から手付かずとなった田んぼは荒れ放題で、1から開墾する様子が観られたのは古くからのファンには嬉しい限り。

そして今年は大玉村という村で、荒れ放題の棚田を1から開墾する。そこに浪江町の「DASH村」から持ってきた「村役場」の看板を取り付け、「あの看板がある限り どこに行っても魂はDASH村の想い」と語る城島茂の言葉には覚悟が感じられるだろう。それは「『まだ』浪江町で農業は出来ない」というナレーションから製作陣も同様の気持ちなのだろうとわかる。

大玉村の農家さん繋がりで重機や草刈り機を借りたり、役場の人の繋がりで牛糞をもらって肥料を作るなど…以前の浪江町「DASH村」の様子をありありと思い出したのは私だけではないだろう。

ネット上でも「こういうの弱いんだ」「明雄さんの映像はあかん…」と浪江町で農業指導をしてくださっていた三瓶明雄さんの姿に涙する書き込みも見られたことからも、視聴者の「DASH村」への期待値も高いことが伺える。

意味がわからない

問題は後半に放送された「3000歩」企画は、13年ぶりの海外として韓国を舞台に、成田空港から飛行機に乗り、ソウル市内を公共交通機関を使い、ゴールの高級サムギョプサル店まで「3000歩」以内に行けるか?という企画である。

この企画は長瀬智也の最後の出演、またTOKIOも翌4月から株式会社を立ち上げる大きな区切りとなった2021年3月28日放送回でも、11年ぶりに「TOKIOは3000歩で全員集合できるか?」として、城島・国分・松岡が関東近郊のDASH思い出の地から、番組初回収録地の後楽園ホールを目指し挑戦するなど、区切りの企画としてTOKIOや製作陣にとっては思い入れのあるもののようだ。

今回の放送も観ていたのだが、時間が経つに連れどうしても楽しく観られない自分がニョキニョキと顔を出してきた。

スーツケースにまたがり大股で歩いたり、時には乗っかって坂道を滑り降りるなど…「そいつはどうなのよ?」「日本国内ならまだしも、韓国…海外で行うのは正直恥ずかしい」と思ってしまうのだ。

公共交通機関を乗り降りする際や、公道を移動する際など…どう見ても「邪魔」「危険」の言葉しか出てこない。これと同じことをYouTuberあたりが企画・撮影して収益を得ようものなら、やれ「不謹慎だ!」「日本の恥だ!」などと炎上騒ぎになるのが容易に想像できると思う。ジャニーズ事務所のトップ芸能人だからOK?という問題ではないだろう。

これは…私がおじさんになった証拠なのだろうか?と心配し、すぐさまネットをチェックしたところ「キャリーバッグに乗って遊ぶ…あほか」「何の意味があるの?だから何?日本人観光客の、役にたつの??」「迷惑行為だろ」「周りの人にマナーの悪い人たちだと思われると、こちらまで恥ずかしい」「迷惑YouTuberが真似する案件。実行すると捕まると思う…」など、少し検索しただけだがワンサカ出てきた。

もちろん書き込んでいる人の年齢層まではわからないが、私より年上ばかりではないと思うだけに、「3000歩」企画は時代に則さないと言わざるを得ないだろう。

Eテレっぽい路線で是非

マンネリが叫ばれる『鉄腕DASH』ではあるが、未だ視聴率もよいのが実情だ。それなのに「3000歩」企画にはこれだけの批判意見が出てくるということは、視聴者が『鉄腕DASH』に求めているものは、THEバラエティ企画ではないということだろう。

「DASH村」や「DASH島」「DASH海岸」など、農水産業や土木業などで脈々と紡がれてきた知識や技術を実践して受け継ぐ姿を放送することや、「DASHご当地PR課」など日本各地にある埋もれた名産・名所をTOKIOならではの目線で世に広めることが求められている…と言っても過言ではないと私は思っている。

「DASH村」や「DASH島」などマンネリを指摘する声もあるが、知識や技術を受け継ぎ次世代に継承する姿を地道に見せていくことが重要で、マンネリと言われることはむしろ喜ばしいことなのではないだろうか。

NHK『ダーウィンが来た!」とコラボするほどの『鉄腕DASH』なのだから、いっそのことNHKやEテレ路線の番組を目指しても…と提示して、この記事の締めとさせていただく。

追伸)
今回の「DASH村」で映った国分の風貌が、すこし山口ライクなのがドキドキしてしまった(笑)匂わせか?

もしTVerなどで観られるならば、「DASH村」企画で映る国分と「3000歩」企画で映る国分とを見比べてほしい!

関本貴仁
運営責任者
20代を広告代理店で過ごし、紙・ウェブ媒体で企画、編集を担当。
現在は運営責任者として『つまおもラボラトリー』の全記事に関する責任監修を務める。
荷物を散歩しながら小道を歩く女

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