【WBC】やっぱり大谷ばかりの報道では取り上げられない…メキシコ戦逆転勝利のMVPは名実ともにこの選手だ!

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何より決勝進出したことが嬉しい!

今日は春分の日ということで、リアルタイムでWBC準決勝・日本代表vsメキシコを観た方も多いだろう。午前中というものが基本的に薄い私でも、もれなく観戦した。(一身上の都合により侍ジャパンではなく日本代表とします)

その後のニュース番組でもWBC一色報道であったが、やはりここでも大谷翔平選手の時間が目立っていた。

だがしかし、私にとって注目すべき選手は他にもいるだろう…と思ったので、この記事を書かせていただいた。他の方も同様の気持ちになっていることを望みつつ。

目次

逆転勝利をもたらしたのは…

私にとって野球とは、キャッチボールはするけれど観戦はそれほどして来ず、球場に行ったとてそれほど強くないビールをしこたま呑まされるスポーツであり、それほど熱を持って観るものではなかった。

そんな私でも、放送時間が7時からというラテ欄を見れば、やはり7時にテレビがつくようにタイマーセットした。だが「練習から放送するんかよ…」と、8時からのプレイボールを知り落胆したのは、私だけではないのではなかろうか?(ラテ欄ってもはや死語か?)

そんな気持ちで布団の中から観ていたので、気がつけば0-3でビハインド状態。一体何が起こった?と強烈な目覚めだったのは言うまでもない(笑)

ヘルメットを飛ばし、二塁上での鼓舞は…

その後は日本代表が一時追いつくも、すぐさま勝ち越され…なんともハラハラする展開のまま9回裏の日本代表の攻撃へ。

打席に立ったのは大谷。初球をライト方向へ引っ張り、一塁手前でヘルメットを投げ捨てる激走の結果、スライディングすることなく二塁上へ。その場で鬼の形相ともいえる表情で、日本ベンチの選手を鼓舞していた姿には、こんな私でも感動を覚えた。

さらに後のインタビューでは「必ず塁に立つと決めていた」と答え、「思っていた・狙っていた」ではなく「決めていた」というところが、実に大谷らしいと感服。大谷は『夢ノート』なるノートを作っており、「スピード160km/h」や「(メジャーで)MVP」など次々と実現!その中には「WBC日本代表」という文字もあった。

それだけに大谷のWBCにかける思いは人一倍強く、その結果があの二塁打のシーンで現れたのではないだろうか。

今回の大谷は投手・バッターで活躍することでチームを背中で引っ張るだけでなく、今一世を風靡するペッパーミルも、ヌートバーともに率先してパフォーマンスしており、最高の空気・一体感を作り出しているだけに、報道も大谷に割かれる時間が多いのも納得である。

もし決勝にも勝利して3大会ぶり3度目の優勝となれば、今大会は「大谷のWBC」になることは間違いないだろう。

「よみがえれ村上」の立役者は…

だが、この準決勝・メキシコ戦において、大谷一色の報道ではあまり取り上げられていない選手のワンシーンがある。私にとっては、この選手がこの名実ともにMVPだと思ってはばからない。

その選手とは…同点ホームランを打った吉田正尚選手だ。準々決勝から不振の村上宗隆に代わり4番打者を勤めており、下位打線からヌートバー、近藤健介、大谷と作り上げたチャンスを、ものの見事に成就させている選手である。

不振の村上といえば、令和初にして史上最年少の三冠王で、王貞治のシーズン最多ホームラン記録を抜く56本のホームランを記録。今大会の活躍を期待され4番打者に据えられていたが、重圧によるものか不振が続いており、ネット上では「よみがえれ村上」がトレンド入りするほどだった。

その村上が準決勝の逆転サヨナラ勝ちを実現させたのだが、私にとってはその前にこそ、この一振りを決定づける場面があると思っているのだ。

それは冒頭に書いた大谷の激走による二塁打…と思っている方もいるかもしれない。事実ニュースなどではそのシーンを繰り返し放送している。が、私にとってのそれは大谷ではない。

それは…大谷の次の打者であった吉田の四球だ。もちろんチャンスを広げた場面であり、栗山監督が延長もあるにもかかわらず代走の切り札・周東佑京を送り込んだことからも背水の陣であった証明でもあるだろう。

四球を選び一塁側へ歩むその時に、ネクストバッターズサークルにいるであろう村上の方を指差し「お前がこの試合を決めるんだぞ!」と言っているように見えたのだ。

その四球を選んだ選球眼はもちろん、ホームランを打っている吉田が確実につなぐことを選んだということが、村上への期待であることは間違いない。そしてその期待通り村上が、村上のスタイル通り逆方向の左中間へ逆転サヨナラ打を決めたのだから、私のボルテージはさらに上がっていたのは言うまでもない。

明日の決勝が楽しみでならない!

このシーンはあまりにも報道されていないのが、とても悔しい…。Twitterで同様の指摘をしているのを見かけたときには、いいねを何度押しても足りなくハンカチを噛んだものだ!いや、実際には噛んでない!

大谷が記録しているメジャーリーグでの実績や、今大会で残してるパフォーマンス、チームを引っ張るメンタリティなど考えれば、大谷一色の報道になることは致し方ないことは重々承知しているつもりである。

それに大谷のキャラクターというものが、絵に描いて額に飾ったような好青年とあれば…視聴率も爆上がりするのは目に見えており、事実コア視聴率はもちろん…失礼ながら野球に縁遠いであろう70代以上の視聴率は尋常ではない数字を示しているのだ。

だが…選手全員がチームの勝利を願いチームプレーに徹した末の勝利なのだから、報道に関してももう少しバランスをとった配分にして欲しい。それこそが未来の大谷を産み、さらに強い日本代表を作り上げるのだと思わずにはいられない。

大谷ばかりで「つまらない」と思っている方にとっても、大谷しか知らないという方にとっても、これ以上偏らない報道を願うばかりである。

関本貴仁
運営責任者
20代を広告代理店で過ごし、紙・ウェブ媒体で企画、編集を担当。
現在は運営責任者として『つまおもラボラトリー』の全記事に関する責任監修を務める。
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